【岐阜のすぐれもの】伝統工芸品

一生モノからお手頃な小物まで逸品揃い!
【岐阜のすぐれもの】伝統工芸品

時代に合わせて変幻自在⁈自由で多彩な「美濃焼(みのやき)」

【東濃地域・可児市】

今から約1300年前、奈良時代に始まったといわれる美濃焼。土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市などの東濃地域に伝わり、伝統を継承しながらも新風を吹き込んできた、自由で多彩な作風が特徴。中でも茶人・古田織部が創意工夫を凝らした「織部焼」は有名です。


茶器や徳利、杯といった和食器はもちろんのこと、現代的な大皿やパスタ皿、コーヒーカップなど、種類は多岐に渡ります。遊び心にあふれた陶磁器の数々を見てまわれば、きっとお気に入りの逸品が見つかるはず。


ロクロや絵付け、手びねりなど、オリジナルの陶磁器作りを体験できる工房もあります。旅の想い出作りにトライしてみてはいかがでしょうか?

使うほどに色ツヤが増す、黄金色の漆器「飛騨春慶(ひだしゅんけい)」

【高山市・飛騨市】

漆器と言えば「黒」や「赤」が多く知られていますが、飛騨春慶は木目の美しさをそのまま活かした、やさしく上品な仕上がり。栃、檜、椹などが使われ、やわらかい黄色や紅の色あいをしたものが多く、使うほどに増す色ツヤが魅力です。


当初は茶器が主流でしたが、後にお盆や重箱、酒器、花器などが造られ始め、庶民にも広がったと言われています。昨今ではインテリアとしての置時計や、フォトスタンド、お弁当箱なども作られ、世代を超えて愛される伝統的工芸品となりつつあります。マイ箸作りや、漆塗りの体験ができる工房もありますので、世界にひとつだけの作品を作ってみてはいかがでしょうか。製造過程を垣間見てからお土産選びをすると一段と楽しい!と評判です。

丈夫で実用的、しかも美しい。和アートの代表格「美濃和紙(みのわし)」

【美濃市】

今なお、古くから伝わる「流しすき」の方法で漉いた、全国的にも有名な和紙の一つです。漉きむらがなく、薄い紙でも布のように丈夫でしかも美しい。障子や便箋はもちろんのこと、水うちわや、最近ではランプシェードやペンダントライトなどの照明にも使われていて、自宅の部屋を飾るインテリアとしてもオススメです。


美濃和紙に触れる機会としてオススメなのは、「美濃和紙の里会館」などでの紙すき体験と、毎年10月に行われる「美濃和紙あかりアート展」。美濃和紙を使った数々の"あかり"が、風情ある街並みの中に展示されます。やわらかい光が町の一角を灯し、とても幻想的な風景と出会うことができます。