小鷹利城跡
小鷹利城跡は、向氏の別名「小鷹利」から、向氏の居城と伝わります。享禄4年(1531)以降、向氏の没落により三木氏がこの地を支配していたと考えられます。
この城は、白川郷方面から保峠や湯峰峠を越えて古川盆地へ攻め入る敵に備えた「境目の城」としての役割を持ち、西側斜面には十数本の畝状空堀群が築かれ、防御体制が整えられています。天正13年(1585)には金森軍がこのルートから侵攻し、激戦があったとされています。
さらに、南側には土塁で守られた曲輪が張り出し、斜面を登る敵に側面攻撃を仕掛けられる構造で、主郭への道も段階的に登らねばならず、非常に防御力の高い縄張りです。小鷹利城は、飛騨の土造りの特徴と戦国末期の巧みな築城技術がうかがえる城跡です。
基本情報
- 住所
- 〒5094312 岐阜県飛騨市河合町稲越
- 電話番号
- 0577-73-7496
- 問い合わせ先
- 飛騨市教育委員会事務局文化振興課
- アクセス
- JR高山本線「飛騨古川駅」下車。
市営バスひだまる桃源郷線~山王行に「飛騨古川駅」から乗車し、「橋本商店前」下車。
城跡まで徒歩約30分。
注:バス停はなく自分の下車したい場所を運転手にお伝えください。 - ウェブサイト