岐阜が誇る地酒&漬物ステーキ創業100年を超える老舗蔵元が醸し出す上質な地酒はいかが?
飛山濃水・岐阜県の酒造り
創業100年超の歴史を誇る老舗蔵元が造り出す銘酒
「飛騨の山、美濃の水」にたとえられる豊かな自然が岐阜の酒造りには欠かせません。飛騨の山々が生み出す気候風土や、美濃の清流から流れ込んだ伏流水によって、上質で味わい深い日本酒が造られています。酒造りが盛んな岐阜では創業100年以上の蔵元が数多くあり、日本酒コンクール等でも多数の受賞歴があります。県内産の酒造好適米「ひだほまれ」を使用し、オリジナルの酵母を使って香り豊かな味わいに仕上げている銘柄もあり、飛騨牛、鮎、朴葉味噌などの地元食材とよく合い、料理の味を引き立てる“食中酒“として評判です。岐阜が舞台となった映画「君の名は。」では伝統的なお酒が登場して話題となりました。
酒蔵見学へ行こう!銘酒の試飲も楽しみ!
人気観光地にある酒蔵見学ができる蔵元を紹介します
下呂温泉から車で20分。天然地下水を使用し、自社精米した「ひだほまれ」による酒造りに定評のある「天領酒造」。蔵元オススメの銘柄は食中酒に適した辛口の『飛切り』です。国登録有形文化財に指定されている飛騨古川の酒蔵「渡辺酒造店」。人気観光地の瀬戸川沿いの町並みにあり、駅からも徒歩5分程度と至便。しかも、アメリカ人スタッフがいるため、外国人連れにはオススメ!高山市の古い町並みのメインストリートに軒を連ねる「原田酒造場」は1855年創業の老舗酒蔵。お猪口を購入すると、数種類の人気日本酒が試飲できるサービスが観光客には評判です。郡上市の「平野醸造」では名水“古今伝授の里の水“を使って丹精込めた酒造りを行っています。酒蔵見学では名酒『母情』の試飲が可能です。恵那市にある「岩村醸造」は女性をラベルに描いた珍しい銘柄「女城主」の蔵元として有名。築300年超の酒蔵は江戸時代に建てられた往時の姿をそのまま残しているためとても趣があります。
注目の蔵元を厳選紹介
岐阜県内にある知る人ぞ知るこだわりの蔵元をピックアップ
“日本一小さな酒蔵“を標榜する親子二人だけで経営している「杉原酒造」。清流・揖斐川が流れる大野町に位置し、地元農家と連携して生まれたオリジナル酒米を使用し、とことん地元にこだわった地酒造り行っています。“幻の日本酒”とも呼ばれている「射美(いび)」を生産している蔵元として有名です。1702年創業の300年以上続く老舗「中島醸造」。初代中島小左衛門の名前を冠した「小左衛門」が代表銘柄。特殊な技法で瓶詰めされた「直汲み(じかぐみ)シリーズ」のお酒はフレッシュな味わいが特徴的です。“辛口“にこだわり続けてきた蔵元「三千盛」。辛口でしかも口当りがやわらかく飲みやすい酒造りがモットー。「超特原酒」「純米ドライ」など多彩なラインナップで多くのファンを獲得しています。2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀ゆかりの地、可児市で酒造りを営む「林酒造」。ここで発売される純米酒「明智光秀・天海」は旬なお土産としてオススメです。
飛騨の居酒屋で「とりあえず、熱燗と漬けステ!」と言ってみよう
雪深い里山で生まれた家庭料理には、あったかい地酒がよく合う!
ご当地おつまみの定番として有名な「漬物ステーキ」。地元では親しみを込めて「漬けステ」と呼ばれています!白菜などの漬物をアツアツの鉄板の上で焼き、卵でとじた飛騨地方の家庭料理です。鰹節や七味唐辛子をかけると抜群の美味しさ!地酒によく合い、特に熱燗と一緒に塩味の効いた「漬けステ」を食べるのが地元では定番の楽しみ方。各店舗によって、ごま油の風味を強くしたり、バターを隠し味にしたり、地元野菜をたっぷり使ったり、オリジナリティのあるおつまみとして人気の一品となっています。ぜひ、飛騨の居酒屋で「熱燗と漬けステ!」と注文してみてください。
美濃焼で飲む?大垣の枡で飲む?
美味しく地酒を味わうためには酒器選びも大切!
岐阜が誇る特産品でもっとお酒が美味しくなります。東濃エリア(多治見市・土岐市・瑞浪市・可児市)が産地として知られる「美濃焼」。約1300年の伝統を持ちながら、常に新しい感覚を取り入れて人々の暮らしに溶け込んでいます。ぬくもりのある焼き物で飲むと酒は旨さが引き出され、料理がより美味しくなります。また、女性に人気の、カラフルでかわいいデザインのお猪口で飲むと楽しく酔えること間違いなしです。大垣市は「木枡」の生産日本一。全国8割の生産量を誇ります。日本酒を枡に注いで飲むと、ヒノキの香りがお酒に移って味わい深い印象になります。日本酒本来の味を楽しむには枡酒と一緒に塩をなめながら飲むのが通の飲み方だとか?あなたは、「美濃焼」「大垣の桝」どちらで楽しみますか?