地元レポーター発!旅のコラム

飛騨高山 東山文化にふれる旅~歴史を巡る 東山寺町と東山遊歩道(後編)~

事務局レポーター
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岐阜県観光連盟職員で高山市出身の池田です。
引き続き、東山寺町(東山寺院群)・東山遊歩道を巡る旅を紹介します。

今回巡ったポイントです。

神社や寺院が連なるように立地しています。


静寂と瞑想の時間で心をリフレッシュ 善應寺(ぜんのうじ)

  • 善應寺座禅堂。
  • 座禅堂で瞑想に没入。
  • 善應寺本堂へ手を合わせます。
  • 善應寺本堂と地蔵堂。
  • 善應寺地蔵堂と境内。

続いて、善應寺へ。

善應寺には、座禅堂があり、本格的な座禅を行うことができます。

筆者も小学校時代に善應寺の日曜学校へ通い、読経、座禅をさせていただきました。

仲間たちには初めての座禅経験。ご住職に座り方や所作を教えていただき、座禅を体験しました。

座禅堂に設置してある時計の秒針の音だけが聞こえてくる静かな空間で、瞑想に没入。

善應寺では、定期的に座禅会が開かれているそうです。ご興味のある方は参加されてはいかがでしょうか。

紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


東山寺町最大級の本堂 宗猷寺(そうゆうじ)

  • 城郭の様な石垣に圧倒されます。
  • 石垣に沿って本堂へ向かいます。
  • 東山寺町最大級の本堂が見えました。
  • 本堂へ手を合わせます。
  • 市指定文化財の宗猷寺本堂。
  • 宗猷寺本堂。
  • 市指定文化財の宗猷寺鐘堂。
  • 山門を抜け、次のお寺へ向かいます。

前編で、寺院名が由来となった町名「天性寺町」について紹介しましたが、天性寺町の隣町名は「宗猷寺町」といい、同じく寺院名が由来となっています。

その宗猷寺に到着。

まず、雄大な石垣に圧倒されます。石垣を進むと圧倒的な存在感を誇る本堂が見えてきます。本堂は市の指定文化財に指定されています。

宗猷寺の本堂は東山寺町の中でも最大級の大きさです。

鐘堂も市の指定文化財に、庭園も市の名勝に指定されているなど見どころの多いお寺です。

また、宗猷寺は幕末の著名人山岡鉄舟ゆかりのお寺であり、境内には父母のお墓があります。


紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


清傳寺(せいでんじ)

  • 清傳寺に到着。
  • 清傳寺本堂。

宗猷寺から徒歩数分で清傳寺へ到着します。

これまでは、それぞれの寺院がほぼ隣接した位置関係にありましたが、この清傳寺は少し離れた江名子という地域にあります。

東山遊歩道全長5.5kmルートでは、この先、錦山神社と荏名神社を巡り、城山公園方面へ向かうこととなります。

紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


市民の憩いの場で休憩  城山公園 むさし

  • 城山公園(ニ之丸公園)へ到着。
  • 初代高山城主 金森長近公の像。
  • 筆者も子どもの頃からお世話になっています。「むさし」
  • 飛騨牛と絶品のおでん。
  • 昼食はバーベキューを楽しみました。
  • 昼食後も、瞑想タイムへ。

民の憩いの場となっている城山公園(二之丸公園)へ到着。

城山公園は昔「ペンギン」がいた記憶があります(金森長近公の銅像のあるところに)。また、後で訪れる照蓮寺にも「孔雀」がいた記憶があります。(昔の記憶は曖昧ですが・・・。)

今も昔も憩いの場として市民に親しまれている公園です。

散策道も市民の散歩コースとして親しまれており、東山遊歩道の一部でもあります。


昼食は、公園内にある「むさし」でいただきました。

公園内のオープンスペースでアウトドアなグルメを堪能。

高山のグルメと言ったらやはり「飛騨牛」は押さえておきたいですね。

そのほかにも筆者が子どもの頃から、変わらない味の「おでん」、「焼き鳥」を食べ、エネルギー補給を行いました。

紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


森の中のパワースポットへ 城山公園散策路

  • 熊の注意看板です。本当に怖い。
  • 城山公園の散策路を大隆寺に向かって歩きます。
  • 所々に熊よけの鐘が設置してあります。
  • 城山公園の散策路を歩きます。

さて、十分休憩した後は、寺院巡りを再開します。

次の目的地となる大隆寺へは、城山公園の散策路から向かいます。

城山公園の散策路は今年の6月に熊の目撃情報があったらしく、至るところに熊よけのための鐘(音を鳴らす場所)があります。熊には出会いたくありませんので、しっかり鐘を鳴らして進むことにします。

大隆寺(だいりゅうじ)

  • 散策路が徐々に開けて行き、大隆寺に到着。
  • 大隆寺本堂に手を合わせました。
  • さらに境内を下って行くと・・・。
  • 市の指定文化財弁天堂へ到着。
  • 弁天堂に向かって手を合わせました。
  • 元の道へ戻り、最後のお寺へ。

熊には出会わず、無事大隆寺に到着。

散策路から徐々に見えてくる、本堂の姿は非常に神秘的です。

しかしながら、筆者がオススメする大隆寺最大の見どころは、境内をさらに下ると見えてくる弁天堂です。境内から弁天堂への階段は大変急な階段となっていますが、下りきるとさらに神秘的な景色が広がっています。

弁天堂は市の指定文化財に指定されています。

弁天堂の内部に描かれている天井絵も素晴らしく、弁天堂のご開帳法要が行われる際に、拝観することができます。

紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


照蓮寺(しょうれんじ)・豊川城山稲荷(とよかわしろやまいなり)

  • まずは、豊川城山稲荷を参拝。
  • この辺りも紅葉の時期はきれいに色づきます。
  • 木々の緑と鳥居の朱色が非常にきれいです。
  • 豊川城山稲荷へ参拝。
  • 照蓮寺へ、塀沿いに歩きます。
  • 日本遺産構成文化財の照蓮寺本堂。
  • 照蓮寺本堂に手を合わせます。

大隆寺のお参りの後は、城山公園散策道へ戻り、最後のお寺、照蓮寺(しょうれんじ)へ行きました。

照蓮寺は高山市荘川町にあった寺院が移築されたもので、本堂は国指定の重要文化財であり、日本遺産構成文化財です。中門と梵鐘は、県指定重要文化財です。

照蓮寺は城山公園二之丸公園の隣にあり、お寺の長い塀に沿って中門・本堂へ向かう通路の景観がおすすめです。秋には紅葉もきれいに色づきます。

また、照蓮寺に隣接する豊川城山稲荷も木々の緑と朱色の鳥居とのコントラストが美しく神秘的な雰囲気が漂うスポットです。

紅葉の画像を追加しました。(2025年11月15日撮影)


飛騨護国神社(ひだごこくじんしゃ)

  • 飛騨護国神社拝殿。
  • 「かざぐるま」祭りが行われていました。
  • 最後にさるぼぼも記念撮影。

すべての予定を終了し、帰路へ。

途中、城山公園の麓にある飛騨護国神社へ立ち寄りました。

神社では「かざぐるままつり」行われていました。


終わりに

今回の旅では、3神社13寺院を巡りました。

前後編にわたって紹介させていただきました、高山市民おすすめの「飛騨高山 東山文化に触れる旅 歴史を巡る 東山寺町と東山遊歩道」は終了となります。

紹介しました東山寺町・東山遊歩道は、400年以上も前に整備された町の遺構が今も残り、それぞれの寺院が、現在も市民の生活に密着している地域です。

高山市の歴史を感じ、先人の残した文化に触れてみてください。(歩くと健康づくりにもなります。)

最後に、この旅にご協力いただきました皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

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