地元レポーター発!旅のコラム

“クラシックの殿堂”サラマンカホール~いざ、音楽の旅へ~|岐阜県民も知らない?豆知識20

高橋 尚美
高橋 尚美
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国内外の名だたるアーティストから「ヨーロッパのホールのような響き」と称され、さまざまなクラシックコンサートが開催されるサラマンカホール。ステージ中央に備えられたパイプオルガンのたたずまいにもヨーロッパの歴史や文化を感じます。

また、大変見応えのあるホールには、その名の由来になったスペイン・サラマンカ市との深い関わりを見てとることができます。私自身、コンサート鑑賞や市民参加型のコンサート出演で訪れるたび、ここで得られる心の高揚や感動は旅先でのそれに似ている気がします。

サラマンカホールには、クラシックの殿堂としての実力はもちろん、岐阜にいながらヨーロッパ旅行の雰囲気を楽しめる観光スポットという一面もあるのでは――?今回は、支配人の嘉根礼子さんとスタッフの方々の協力を得て、その魅力を20の豆知識にまとめてご紹介します♪

パイプオルガンの豆知識<まめ1-まめ5>

  • 写真提供:サラマンカホール

サラマンカホールといえば、ステージ中央の圧倒的な存在を示すパイプオルガン。製作したのはオルガン建造家の辻宏(つじ ひろし)氏で、岐阜県白川町にオルガン工房を構えていた岐阜にゆかりのある人物です。


彼は1974年にスペイン・サラマンカ市の大聖堂で「鳴らずのオルガン」と言われていたパイプオルガンに出合いました。自ら修復したいとサラマンカ大聖堂への説得を試み、10年以上かけて大聖堂から許可を得て夢が叶ったのだそうです。この修復作業に岐阜県が協力したことでサラマンカ市との交流が始まり、1994年4月にオープンした音楽専用ホールが「サラマンカホール」と名付けられました。


長い間、誰も弾く人のいなかったサラマンカ大聖堂のパイプオルガンを情熱をもって修復にあたった辻氏。サラマンカホールのパイプオルガンもまた、辻氏の製作活動における真髄といえるでしょう。

まめ1 日本初のスペイン様式パイプオルガン



サラマンカホールのパイプオルガンはスペイン様式と北ドイツ・バロック様式のハイブリッド型で、辻氏によって日本のコンサートホールで初めてスペイン様式を組み込まれた作品です。



スペイン様式の特徴は、床と水平に突き出した水平トランペットと分割鍵盤。


「試しに音を出してみますか?」と舞台スタッフの金子 真さんが声をかけてくださり、パイプオルガンの試奏に初挑戦。ピアノの鍵盤と違う感触、分割鍵盤の音色が変わる仕組み、音が出るまでのタイムラグ。初めてのことばかりで戸惑いながら、自分で出した音がホールに響く様子を聴けて貴重な体験ができました。




まめ2 パイプの数は 2997本+3本



パイプオルガンはさまざまな音色を出すためのパイプが何本もあり、その本数に決まりはありません。サラマンカホールのパイプオルガンは全部で2997本! その数にびっくりしていると、支配人の嘉根さんが「でも、不思議じゃないですか?キリのいい数にすればいいのにって思いません?」と一言。


たしかに!あと3本で3000本になるのに、どうして?

そのとき、嘉根さんが指さしたのはパイプオルガンの上に立っているかわいらしい天使たちでした。



よく見ると、3体の天使それぞれがラッパを吹いています。もしかして…?

「あの子たちのラッパも入れて3000本になるんですよ」と嘉根さん。


なるほどなるほど!納得です。弾く人も聴く人も夢中にさせるのは「3体の天使に祝福された音色だから」ということもできそうですね。



まめ3 オルガニストを見守る天使



パイプオルガンには、鍵盤の右上にもう1体の天使がいます。その視線は、まるで演奏者のほうへ向けられているよう。



「右手をよく見てください。2本の指を伸ばしてピースサインみたいじゃないですか?」と金子さん。



天から舞い降りてきたお茶目な天使が、オルガニストに向かって「大丈夫!きっとうまくいくよ」と微笑んでいるみたいです。パイプオルガンの製作に注がれた辻氏の並々ならぬ思いがこうした細部にも宿っているのですね!



まめ4 秘密の小窓を開けたら…ピヨピヨ



パイプオルガンの鍵盤の左右には、その音色や音の高さを変えるための音栓(ストップ)が並んでいます。その右側にある正方形の小さな窓、赤色の矢印部分にご注目ください。



この小窓を開けると、中にブリキ製の水笛が入っていました。なんとこの水笛もパイプオルガンの一部! 半円の器に水を注いでペダルを踏み込むと、小鳥のさえずりに似たかわいらしい音が鳴り出します。どんな音がするのか聞いてみたくなりませんか? 


金子さんに試していただいた音色がこちらです。



辻氏のパイプオルガンへの思いは、こんな細部にも宿っています。さわやかな朝、小高い丘に登るとその先の木陰から小鳥がピヨピヨとさえずっている音が聞こえてくる…そんな風景が浮かんでくるようです。



まめ5 パイプオルガンの裏側は巨大なカラクリ



3段の鍵盤がそれぞれ58・58・54鍵に、足鍵盤が30鍵。左右の音栓(ストップ)は45種類。これらを使って音を奏でるパイプが2997本。正面から見えるパイプだけではとうてい足りません。これだけの規模をまとめるパイプオルガンの仕組みはどのようになっているのか、裏側も見せていただきました。

  • パイプは最大のものが5m、最小はわずか1cm
  • 整然と並ぶトラッカーも美しい
  • 床の部分も繊細な仕掛けがずらり
  • 裏側から天井を見上げたところ

パイプオルガンは風を送り込むと音が出る仕組み。出したい音をストップで選んで鍵盤を押すと、トラッカーという構造により指定された弁が開きます。そこへ風が通ってパイプへ送り込まれることで初めて音が出ます。


整然とならぶトラッカーの列は、彩り豊かな音色を支える縁の下の力持ちの美しさを感じました。

シャンデリアの豆知識<まめ6-まめ8>

サラマンカホールの天井から吊り下げられた6つのシャンデリアは、いずれも全長6.4m、直径2m、重量650kgという大きさ。ホールで出迎えてくれるシャンデリアの煌めきが、私たちの気持ちを一気に盛り上げてくれます。



まめ6 デザインは岐阜提灯がモチーフ



シャンデリアは岐阜市の伝統的工芸品「岐阜提灯」をイメージしたもの。提灯の火袋を広げたような上下対称の円柱の重なりは、シャンデリアだけが主張しすぎることなく、洗練された煌めきの美しさを感じます。江戸時代から受け継がれてきた岐阜の伝統との見事なコラボレーションです。




まめ7 キラキラの秘密は800余本のガラス管



天井のシャンデリアに見とれていると、嘉根さんから「ここでクエスチョンです。このシャンデリア、細長いガラス管を2列にして円柱の形を作っているのですが、いったい何本のガラス管を使っているでしょうか?」


世界の不思議を発見していくクイズ番組のような展開ですが、しばしのシンキングタイム。



すると、ふいに浮かんだのは「3」の数字。

先ほど教えていただいたパイプオルガンのパイプは天使の3本を足して3000本だったから、これは3の付く数字かもしれない…!


えーっと…300本くらいでしょうか?
嘉根支配人
いえいえ! 実は私、以前、数えてみたことがあるんですが、ひとつのシャンデリアに800本以上も使われているんですよ。
800本以上ですか!すごい量ですね。…それにしても嘉根さんご自身が数えられたとは(尊敬のまなざし)

まめ8 シャンデリアのお手入れは2日がかり



シャンデリアの輝きを保つためのお手入れは、なんと2日がかり。


写真提供:サラマンカホール


天井から降ろしてガラス管の1本1本を丁寧に拭きあげて曇りを取るのだそうです。


写真提供:サラマンカホール


むしろ、この作業をたった2日でやり遂げてしまうことに驚きを隠せません。定期的なメンテナンスでシャンデリアの輝きと安全を常にベストの状態にキープしているのですね。

ホール客席の豆知識<まめ9-まめ10>

まめ9 音の響きへの徹底したこだわり



サラマンカホールの音の響きは、演奏家にも聴衆にも心地よく届くと絶賛されています。クラシック音楽に最適な残響にこだわり、ホールの壁には音の高低にあわせて凹凸や格子状のスリットがあしらわれています。



徹底したこだわりは、床材にも。ホールの椅子デザインが決まった段階で音響テストを行ったところ、座面が想定以上に音を吸収することが分かったのだそうです。そこで「床をカーペットにする予定でしたが、急きょ、コルク材に変更しました」と嘉根さん。ホールの床にこのようなエピソードがあったとは! 


また、これは個人的な印象ですが、座席がゆったりと配置されているような気がしました。椅子の背もたれがアーチ形をしているため、角ばったデザインの背もたれよりも隣同士の空間が広くゆったりした感じを受けます。物理的な響きの時間に加えて、心理的な効果も相まっているのでは?と思いました。



まめ10 支配人お気に入りの席はココ



サラマンカホールのすみずみまで知り尽くした支配人の嘉根さんにおすすめの席があるか伺ってみたところ、こちらの席を選んでいただきました。



黄色で囲んだところ、バルコニー席のセンターです。その理由は「シャンデリアとパイプオルガンが視界に入ってステージ全体を見渡せる状態で、最高の音の響きを感じられるから」とのこと。


実際に座ってみた眺めがこちらです。



上方には岐阜提灯をイメージしたシャンデリアが、そしてパイプオルガンも吊り下げ式の照明に遮られることなくすべてを視界に収めることができます。ご覧のとおり、ステージもくまなく見ることができますね。


ピアニッシモの弱い音もしっかり響くサラマンカホール。まんべんなく届く音の響きがあってこそ、すべてをバランスよく見渡せるバルコニー席の中央が特等席というのも納得です。


サラマンカの魅力をすべて押さえたスペシャル席!  チャンスがあれば私もここに座ってみたいです。

ホールの客席上部の豆知識<まめ11>

まめ11 隠し部屋?に2台のピンスポット



客席に座っていると気づきにくい、天井にも驚きの仕掛けが。舞台スタッフの金子さんから「バルコニー席の上、天井を見ていてくださいね」と声をかけられ、言われるまま眺めていると真ん中の一部がすーっと開きはじめました。現れたのは吸い込まれそうな黒色をした長方形の空間。



ホールの裏側、関係者しか入れない天井内部を伝って特別に見せていただくことができました。



ここは「センタールーム」と呼ばれる場所で、2台のピンスポットで舞台上の指定エリアに照明を当てています。主に、オペラなど登場人物の動きを追って照明を当てる時などに使われます。それにしても大きな大きなピンスポットです。


稼働させると、ピンスポット本体が熱をもつためセンタールームの室温も上がってしまうのだそう。良い舞台を創りあげるため、ここから出演者の一挙手一投足に神経を研ぎ澄ませて照明を操作するスタッフの方の熱量も一因になっているかもしれませんね。



センタールームからはステージと客席がこんなふうに見えています。

ホールホワイエの豆知識<まめ12-まめ14>

まめ12 石造レリーフは石匠8名が3年がかりで完成!



次は、ホールから出て2階のホワイエへ。2階で圧倒的な存在感を示す重厚な石造レリーフは、中央がサラマンカ大学、左右がサラマンカ大聖堂のファサード(正面入口)のレプリカです。現地のビジャマジョール石を使ってスペインの石職人8名が3年がかりの歳月を費やして完成させた超大作です。




まめ13 見つけたらラッキー!な生き物



この中央にそびえるサラマンカ大学のファサードレリーフには、動物や翼をもった女性、ドクロなどが細かな唐草模様と一緒に彫られています。また、このなかには1匹のカエルが彫られていて、見つけるとラッキーなことに巡りあえるのだとか!



上の写真ではよく見えないので、ヒントとして広報の早崎さんからお借りしたカエルの拡大写真を載せておきます。



ぜひ、ホールホワイエで実物を探してみてくださいね。



まめ14 本家のファサードとはココが違います!



サラマンカ大聖堂のレリーフには、本家のファサードとは異なる装飾がほどこされている部分があります。どのあたりかお分かりでしょうか?



周囲に立っている聖人たちが手にするのは祈りのための道具ではなく、バイオリンやトライアングル、ギターなどの楽器。サラマンカホールが宗教施設ではなく、音楽専用ホールとして建てられたことへの粋な計らいなのでしょう。


もうひとつ、真ん中の向かって左側に彫られている1シーンにご注目ください。



本家のファサードでは、キリストの誕生を祝うシーンが彫られています。しかしながら、ここサラマンカホールのレリーフには果物を籠に盛った様子に代えられています。


サラマンカ大聖堂の神聖性を侵さず、でも雰囲気はなるべくそのままにという石職人たちの思いを感じ取ることができます。

アーティストロビーの豆知識<まめ15-まめ17>

ふたたびホールへ向かい、今度は客席から向かって左側の下手(しもて)袖にあるアーティストロビーに関する豆知識をご紹介します。



まめ15 壁一面のサイン文化はホール開館20周年から



このスペースはオフホワイトの壁に囲まれているのですが、四方の壁にはこれまでサラマンカホールで演奏したアーティストのサインがびっしり書き込まれています。


私も合唱のコンサートに出演する際、ここで出番を待ちます。その間、さまざまなアーティストのサインを眺めて楽しみながら、「そもそも初めて壁にサインが書かれたのはいつなの?」と気になっていました。



支配人の嘉根さんに尋ねたところ、サインを残すようになったのはサラマンカホールが開館されて20周年の年からなのだとか。2014年11月29日の20周年祝祭コンサートを皮切りに、この文化が生まれたようです。




まめ16 岐阜ゆかりのアーティストたち



国内外のアーティストによるサインで埋め尽くされた壁の豪華さといったら! 


そして地元、岐阜県にゆかりのある方々のサインも見逃せません。大垣市出身のバイオリニスト、辻彩奈さんは17歳から毎年のようにサインを残していて、もはや成長記録といってもいいほど。ピアニストの亀井聖矢さん、テノール歌手の城 宏憲さんなどのサインも見つけられました。



まめ17 支配人に聞いた「思い出のサイン」



ここで嘉根さんに「思い出に残っているサインはありますか?」と伺ってみました。壁にSALAMANCA HALLと書かれた金色の文字の「L」から下がったところにNobと書かれたサインを見つけられるでしょうか? これは盲目のピアニスト、辻井伸行さんのサインで、ペンを手にして壁を手でさわって確認しながら書いてくれたそうです。


また、サラマンカホールの杮(こけら)落としで来日したピアニストのスタニスラフ・ブーニン氏が30周年記念で再来日した際のサインも思い出深いと話してくれました。


Schönes Wiedersehen とはドイツ語で「また会えてうれしい」「再会できてうれしい」という意味。サラマンカホールとブーニン氏の間で、長い年月を経て築いてきた歴史と絆を感じます。



ほかにもたくさん紹介してくださいましたので、ここでお披露目させていただきます。あなたの推しアーティストのサインも見つかるかもしれません。

  • 壁一面にサインがびっしり
  • ここがスタート
  • 金文字の下で写真を撮ると辻さんのサインがもれなく映ります
  • ピアノの上で酒瓶を手に笑っているのはアリス=紗良・オット さんによる自画像
  • ウラディーミル・アシュケナージさんと息子のヴォフカ・アシュケナージさんのサイン
  • 辻さんの24歳、25歳のサインはこちらに
  • 「禁煙だよ!」の文字にピアニスト、清塚信也さんのお茶目な一面が垣間見える
  • 左からピアニストの角野隼斗さんとジャン=マルク・ルイサダさん、オルガニストのトン・コープマンさんのサイン

コンサート前後にぜひ!な豆知識<まめ18-まめ19>



まめ18 コンサート前後のひとときに「カフェ ピッコロ」



ここからはホールの外を見てみましょう。サラマンカホールは「OKBふれあい会館」に併設されています。ホールへの入口近くにはオープンテラス風の「カフェ ピッコロ」があり、コンサート前後に立ち寄るのに便利です。



こちらはロールケーキセット。ロールケーキのほんのり甘いクリームにベリーの酸味がアクセントとなって美味しい一皿でした。セットドリンクはコーヒーか紅茶を選べます。


カフェ ピッコロではランチもいただくことができ、パスタ、カレー、ハンバーグなどが提供されています(11時30分から14時まで)。また、名古屋の桜山ジェラートとのコラボで店内にてジェラートを注文することもできます。



ランチタイムには、テイクアウトできるお弁当もワゴンで販売しています。


 カフェ ピッコロ

 住所:岐阜県岐阜市薮田南5-14 第1棟・2階

 席数:40席

 営業時間: 月~金/ 9:00~17:00(L.O.16:30)

 定休日:土日祝日、会館休館日 ※自主企画事業等ホール催事の状況による



まめ19 無料の「展望ラウンジ」で景色を眺めてひと休み



また、OKBふれあい会館には無料で利用できる「展望ラウンジ」があります。第1棟のエレベーターを利用して14階まで上がると展望ラウンジへ行くことができます。ただし、サラマンカホールに隣接するエレベーターからは展望ラウンジへたどり着けませんのでご注意ください。 


「展望ラウンジへは、ホールから離れた第1棟のエレベーターで上がる」と覚えておきましょう。



展望ラウンジからは、西側に広がる景色を楽しめます。目の前には岐阜のシンボル長良川が流れ、天気がよければ瑞穂市・大垣市などの街並みの向こうにならだかな池田山、その奥には滋賀県との境にそびえる伊吹山が。



この日はあいにく雲がかかって池田山や伊吹山が霞んでいました。私が訪れた日は、1組の家族が壁に掲示された景色の説明パネルを見ながら遠くを眺めていました。



窓のほうに向いて置かれたソファに腰かけ、景色を見ながらゆっくりすることもできます。


 展望ラウンジ(無料)

 住所:岐阜県岐阜市薮田南5-14 第1棟・14階

 利用時間:9:00~21:30

 定休日:会館休館日

クラシックコンサート以外の催し豆知識<まめ20>

まめ20 弦楽器の貸し出し、能とのコラボや避難訓練まで



サラマンカホールでは、音楽に関連したユニークな多方面の取り組みを積極的に展開しています。


全国的にも珍しい弦楽器の貸与プロジェクト「STROAN」もそのひとつ。ある音楽愛好家から寄贈を受けた40挺(ちょう)の弦楽器を管理し、将来、音楽家を目指す若い世代やさらに研鑽を積みたい意欲的な弦楽器学習者に無料で貸し出しています。



「STROAN」で貸与を受けるには、厳正なオーディションを通過しなければなりません。さらに、貸与期間中にサラマンカホールでの演奏会へ出演することが条件づけられています。


演奏者たちが参加する「STROAN 公開レッスン&ソロコンサート」と「STROAN 弦楽合奏コンサート」では、将来有望な演奏家たちによる良質なコンサートを気軽に楽しめます。


パイプオルガンと能舞によるコラボ「サラマンカ能」もユニークな取り組みのひとつ。ステージが能の舞台となり、パイプオルガンで奏でられる音色に合わせた能を鑑賞することができます。こちらは、2026年2月1日に3回目の公演が行われたばかり。今後も注目したい取り組みです。


もうひとつ紹介させていただきたいのは、クラシック音楽のコンサートと避難訓練がコラボした「避難訓練コンサート」です。東日本大震災の時期に合わせ、2026年で14回目を数えるロングランの企画。「もしもコンサート中に大地震が発生したら…」という想定のもとで、陸上自衛隊第10音楽隊の皆さんによる演奏を聴いて訓練に参加します。以前から個人的に興味があって、一昨年の避難訓練コンサートに参加してみましたが「1人でも多くの人に参加してほしい」という思いを強くしました。




ここまで、20の豆知識を一緒に見ていただきました。


今回の取材を通して感じたのは、サラマンカホールの魅力は、国内のホールでも群を抜く音響や内装などハード面のこだわり、そしてスペイン・サラマンカとの交流の絆やスタッフの方々の心意気などソフト面の素晴らしさの両方があってこそ。「おもてなし」が息づく音楽ホールといっても良いかもしれません。


正統派クラシックのコンサートは少し敷居が高そう…と二の足を踏んでいる方、サラマンカホールではこの先も体験しやすい企画が目白押しです。

岐阜の“クラシックの殿堂”サラマンカホールで、心揺さぶられる音楽の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事のレポーター

高橋 尚美
高橋 尚美
愛知に生まれ大学から東京へ。卒業後も都内出版社に勤め、結婚・出産を経て2009年に岐阜へ移住し、その後ライターとして活動。得意分野は、食・子育て・学び・健康・旅・住まい。趣味は歌うこと。岐阜に馴染みすぎて県外出身だと信じてもらえない私。皆さまに岐阜の魅力を「地元民と一緒に歩いてまわる」ようにお伝えします!

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