登ってこそ面白い!絶景・登山・歴史を楽しむ岐阜の山城5選
- 土庄雄平

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日本三大山城のひとつ。登山と城下町観光を楽しめる「岩村城跡」
山城を訪ねるなら、まずおすすめしたいのが恵那市の「岩村城跡」です。標高717mの山上に築かれた岩村城は、日本三大山城の一つ。現存する天守はありませんが、山を登っていくと立派な石垣が次々と現れ、当時の城の姿を想像させてくれます。
城跡の中心部までは、麓から歩いて30分ほど。車で岩村城内駐車場まで行くこともできますが、個人的にはぜひ自分の足で登ってみてほしいところです。坂道を歩いた先で石垣が見えてくると、「こんな山の上によく城を築いたな」と、思わず感心してしまいます。
そして、頑張って登った先で待っているのが、城跡の頂上からの開放的な眺め。恵那山を正面に、遠く中央アルプスまで見渡すことができます。春や秋の早朝には雲海が広がることもあり、岩村城が「霧ケ城」と呼ばれてきた理由にも納得です。
城跡を歩いた後は、岩村城下町へ。古い町並みを歩きながら、カステラやお団子を食べ歩くのも楽しみの一つです。山城を歩いた後に、城下町でひと息つく。そんなふうに一日を楽しめるのも、岩村の魅力だと思います。
恵那山と木曽川の絶景パノラマが展開!天空の城「苗木城跡」
中津川市街地を見下ろす木曽川北岸の城山、その山頂に築かれているのが「苗木城」です。標高432mの山城で、「天空の城」とも呼ばれています。
駐車場からなら、城跡までは歩いて片道10分ほど。気軽に立ち寄れる場所ですが、せっかくなら麓から歩いて登ってみたいところです。往復しても45分ほどなので、ちょっとした山歩きとしても楽しめます。
登山道を歩いていくと、ところどころに巨岩と石垣が現れます。苗木城の面白さは、山の岩盤をそのまま城づくりに利用していること。大きな岩の間に石垣が組まれていて、普通の城跡とはひと味違った景観が続きます。歩いていると、「こんなところによく城を築いたものだ...」と思わず感心してしまいます。
そして、山頂まで登った先に待っているのが展望台。遮るものがなく、360度の大パノラマが広がります。南側には日本百名山の恵那山、眼下には蛇行する木曽川、その先には中津川市街地まで広がり、山城らしい雄大な眺めを楽しめます。
夕暮れに訪れたり、雪が積もった日に歩いたり、雲海が出る朝を狙ったり。タイミングによって景色が変わるのも面白いところ。城跡を歩きながら、ちょっとした山歩きと絶景を楽しめるのも、苗木城の魅力です。
岐阜のグランドキャニオンに確かに存在した「下麻生城跡」
加茂郡川辺町の遠見山に築かれていた「下麻生城跡」。標高272mの山頂にあった山城で、現在は秋葉神社が鎮座する場所に城跡が残されています。
登山口から山頂までは、30分ほどの山歩き。前半は傾斜のきつい道が続きますが、途中には「見晴岩」と呼ばれる展望スポットがあります。ここからは蛇行する飛騨川と、両岸に連なる断崖を一望。高低差のある地形がつくり出す景色が、”岐阜のグランドキャニオン”と呼ばれるのもうなずけます
絶景を楽しみながらさらに登っていくと、かつて下麻生城が築かれていた山頂へ。城跡には石垣など目立った遺構は残っていませんが、城址の池が今も残されています。晴天が続いても枯れないといわれる池で、静かな水面に周囲の景色が映り込む姿も印象的です。
山城としての遺構は少ないものの、実際に山を登ってみると、なぜこの場所に城が築かれたのかが少し分かる気がします。眼下を流れる飛騨川を見渡しながら、当時の城の姿を想像して歩くのも、下麻生城跡を訪ねる面白さです。
岐阜のシンボル・金華山にそびえる「岐阜城」
岐阜市のシンボル・金華山(標高329m)の山頂にそびえる「岐阜城」。織田信長の居城として知られる岐阜を代表する山城です。山頂まではロープウェイでも行けますが、せっかくなら登山をしてみましょう。
金華山にはいくつかの登山道がありますが、しっかり歩きたい人におすすめなのが、岩戸公園から登る「東坂ハイキングコース」。山頂までは約1時間です。序盤は静かな森の中を進み、妙見峠を過ぎると岩場が登場。ところどころ長良川や岐阜市街を見渡せる気持ちのいい場所もあります。
さらに登っていくと、木々の隙間から岐阜城の天守が見えることも。山頂が近づくにつれて石段も急になり、最後は少し頑張りどころです。
金華山の山頂に着いたら、天守の最上階へ。長良川や濃尾平野を見渡せるほか、天気がよければ伊吹山や鈴鹿山脈、日本アルプスまで見渡せます。岐阜市街の夜景を楽しめるナイトハイキングもおすすめです。
※岐阜城は、耐震強化と改修工事のため、2026年5月19日から2027年10月下旬(予定)まで全館休館中。
水の都を見下ろす、凛と佇む「郡上八幡城」
郡上八幡の中心部にある山城・郡上八幡城。街と近いですが立派な山城です。現在も城郭には当時の石垣が残り、天守閣とともに城の歴史を今に伝えています。
せっかく郡上八幡城を訪れるなら、山の上まで歩いて登ってみたいところ。坂道を上がり、城門をくぐって天守へ向かうと、次第に山城らしい雰囲気が濃くなっていきます。
天守から見下ろすのは、山々に囲まれた郡上八幡の町並み。家々の間を縫うように吉田川が流れ、その先まで奥美濃の山々が続いています。こうして町を見下ろしていると、かつてこの場所が郡上を治めるための重要な拠点だったことを実感できるでしょう。
城を楽しんだ後は、山を下りて城下町へ。郡上八幡は豊かな水に恵まれた町で、町中を歩いていると、あちこちで水路や湧水スポットに出会います。
なかでも歩いてみたいのが「いがわ こみち」。島谷用水に沿って続く小さな道で、鯉が泳ぐ水路や共同井戸など、今も暮らしの中で使われている水の風景が残っています。夏にはスイカが水路で冷やされていることも。
山の上の城から、町に張り巡らされた水路まで。郡上八幡城と城下町を続けて歩いてみると、この町が長い時間をかけて育んできた暮らしが見えてきます。
それぞれの魅力がある、岐阜の山城を巡ってみよう!
岐阜の山城を巡ってみると、「よくこんな場所に城を作ったな」と思うところばかり。でも、実際に歩いてみると、険しい地形を利用して築かれた城の工夫が見えてきます。そして何より、頑張って登った先で見る景色は格別です。
岩村城、苗木城、下麻生城、岐阜城、郡上八幡城。どの城も、歩いてみるとそれぞれ違った面白さがあります。城跡を目指して山を登り、その先で景色を眺める。城好きはもちろん、山歩きが好きな人も楽しめるはず。













































