【秋の美濃市 グルメ旅】1泊2日コース
美濃のソウルフード・とんちゃんを食べ比べ!

- 所要時間
- 1泊2日
- 交通手段
- 車・徒歩
今回は名古屋市内から名古屋高速~名神自動車道~東海北陸自動車道と経由して美濃ICに向かいます。
美濃ICから車で約10分で、本日最初の目的地です。
大矢田神社
「大矢田」と書いて、“おやだ”と読みます。大矢田神社は、本殿・拝殿・楼門は、いずれも江戸時代に再建された、古い歴史がつむぐ神社です。神社一体の楓谷には、3,000本にもおよぶヤマモミジの原生林があり、その紅葉に、見る者の心が奪われます。

美濃のソウルフード「とんちゃん」を食す!
少し早いが昼食とし、本日は、美濃名物の「とんちゃん」といきましょう。
「とんちゃん」とは、豚モツを使った鉄板焼き料理のことを言います。町中には、行列のできる人気のお店もあり、本日はそちらで食べることにします。
豊富なメニューが壁に並んでいますが、その中から、「とんちゃん焼きランチ」を注文しました。目の前の鉄板で、店員さんがおいしく料理してくれます。間近でプロの腕前を見る、この”ライブキッチン”感も、さらに私の食欲を刺激します!
できあがりました! 美味しそう! いただきま~す!

美濃和紙の里会館
とんちゃんを食べて、旅の活力がみなぎったところで、美濃和紙の里会館へ。
美濃和紙の里会館は、1300年以上の歴史と伝統を誇る美濃和紙を見て、触れて、体験できる施設です。美濃和紙の歴史や原料、美濃和紙ができるまでの全てを知ることができ、紙すき体験も行っています。
※ 紙漉き体験は事前予約制ですが、当日、あいている場合は受付します。詳しくは同会館Webサイトの「紙すき体験について - 美濃和紙の里会館」ページをご確認ください。

旧今井家住宅 うだつの上がる町並み
旧今井家住宅は、美濃市で最も古いうだつが上がる、庄屋兼和紙問屋であった町家です。建物は中二階の構えとなっています。江戸時代中期に建てられ、明治初期に増築されたと言われており、間取りは市内最大級です。
玄関を入ると右手には帳場。帳机・帳箪笥・算盤等があります。時代劇で商家の旦那や大番頭が座っている場面を思い起こします。帳場の隣の部屋には、天井から空に向けて切り取られた明り取りがあります。天井からの高さは約3m、明治時代の改築により取り付けられたものです。
奥座敷は、床の間と中庭が見渡せる10畳ほどの間取りで、豪商時代の栄華をうかがわせます。中庭にある水琴窟の清らかな音が楽しめる客間です。
(水琴窟とは、江戸時代の文政年間に考案されたと言われ、底に小さな穴をあけた瓶を庭に逆さにして埋め込んだものです。穴から落ちた水が瓶の中で反響し、琴のような涼やかな音が鳴ります。)
中庭の奥には複数の蔵があります。
部屋の調度を見て、座敷に座り、中庭を眺め、中庭を歩いて愛で、蔵に入る、中庭から座敷を通しておもての通りを見やる...往時の繁栄に思いをはせる中、あっと言う間に時間が過ぎています。

うだつの上がる町並みで、コーヒーブレイク!
美濃の町並みをじっくりと堪能したので、このあたりでブレイクタイムとしましょう。本日は、古民家カフェで、もちろん、お店の構えとして、うだつが上がっていますよ。
店内は、木のぬくもりが感じられる造りで、ほっと落ちついた空間ですね。
和スイーツのメニューが豊富で目移りしますが、今日の私は、クリーム白玉ぜんざいとコーヒーで、まったりとした時間を。
そうそう、”うだつ”を漢字で書くと、”卯建”です。

「いずみ荘」の料理を堪能!
料理長の創作による”四季”を味わう
美濃市内のお宿には、いろいろなタイプがありますが、今回はグルメ旅、ということもあり、食事の美味しい料理旅館「いずみ荘」に宿泊することにしました。
木のぬくもりや、座敷(畳)の香りを感じながら、料理長創作による四季の料理を味わいます。非日常の時間・空間に癒される私です。

美濃和紙あかりアート展
夕食後は、和紙の幻想的な灯りに誘われて
夕食後、美濃和紙あかりアート展に出かけます。
心地良い秋の静けさを感じながら、歩いて会場に向かいます。
美濃和紙あかりアート展は、美しい「うだつの上がる町並み」を舞台に、1300年の歴史を誇る美濃和紙を使った幻想的な作品が並ぶ光のアートイベントです。全国から集まる一般公募の作品が、うだつの上がる町並みの中で、美しく灯っています。

小倉公園
展望台からうだつの上がる町並みを一望できます
小倉公園は、小倉山一帯を公園として整備したところであり、公園内には遊具や小動物園、芝生広場があり、市民の憩いの場となっています。
ここにはかつて、戦国武将・金森長近(飛騨国 高山藩初代藩主)が隠居城とした「小倉山城」がありましたので、その石垣や竪堀が残っています。

上有知湊
“こうずちみなと”と読みます。
長良川畔に江戸時代の武将金森長近によって開かれた川湊です。この上有知湊に番船40艘をおき、物資交流の要地としました。その後、上有知の町は尾張藩領となりましたが、江戸時代は美濃国四大川湊の一つとして、岐阜、桑名への重要な荷物輸送路で、上有知湊はその要衝地でした。明治時代の終わり頃に電車が開通するまで、この川湊が賑わいをみせていました。
高さ9mの灯台は、現在も夜に明かりが灯り、昔日の活況に思いをはせることができます。

美濃橋
美濃橋は、大正5年に完成した、現存する日本最古の近代釣り橋であり、日本最大級の支間を実現した吊り橋として、重要文化財にも指定されています。橋長113m、支間116m、幅員3.1m、人と自転車のみの通行となりますが、長良川の流れをゆっくりと眺めることができます。
なお、美濃橋架橋以前は「前野の渡し」という渡船場が20mほど下流にあり、その面影が残されています。

美濃和紙あかりアート館
2階のミュージアムは必見!
毎年秋に開催の「美濃和紙あかりアート展」の入賞作品を展示しています。
建物は昭和16年頃に美濃町産業会館として建てられたものです。美濃市に現存する中では最大の近代木造建築物で、昭和初期の姿を今に残す貴重な建造物として、国の登録有形文化財に指定されています。
建物内は、1階が無料休憩所とあかりアート製品の販売ショップ、2階が美濃和紙あかりアート展を再現したミュージアムになっていますよ。

別のお店の「とんちゃん」を食す! 昨日との食べ比べだ!
きょうのお昼もとんちゃんだ!
そろそろおなかもすいてきた、いい時間です。昨日のお昼ごはんとの食べ比べを兼ねて、今日の昼は国道156号沿いにあるお店で。
本日のお店も、地元で愛される、鉄板焼きで有名なお店。大きな看板が目印。
さっそく、「とんちゃん」を注文しました。このお店のスタイルは、注文後、自分で鉄板で料理をします。トングでタレをからめ、熱くなった鉄板に、とんちゃんを入れて重しを乗せてしばらく置き、途中でヘラで混ぜながら7割ほど火を通し、野菜を入れ...。
自分で「とんちゃん」作りを体験できる、楽しさ・醍醐味がいっぱい! いただきま~す!

旧名鉄美濃駅
懐かしい歴代市電も見られます 改札口で君のこと いつも待ったものでした
1999年(平成11年)までは、名鉄美濃町線の運行があり、ここ美濃駅から岐阜市街(徹明町駅)まで行くことができました。当時の駅舎と、運行していた路面電車3両の展示があり、往時の姿を伝えています。
ちなみに、旧名鉄美濃駅から南東に徒歩約4分の地に、長良川鉄道の美濃市駅があります。その前身は旧国鉄越美南線の美濃市駅ですが、国鉄時代は急行「おくみの号」で名古屋まで乗換なしで直結していました。
新御三家の一人・野口五郎は美濃市出身です。この旧美濃駅には、野口五郎ゆかりの品が多数展示されていますので、こちらも必見!

長良川沿いの、歴史ある発電所めぐり
中部電力井ノ面(いのも)発電所や長良川水力発電所、があります。
長良川水力発電所は1910年(明治43年)に運転を開始した水路式発電所です。完成時は名古屋市への送電に充てられていたそうです。赤レンガの建物が古い歴史を教えてくれます。
井ノ面発電所の開設は1914年(大正3年)です。日本初の地中式発電所となっています。

洲原神社
昨日の大矢田神社とは趣の異なる紅葉に、あらためて感動
洲原神社は、奈良時代、元正天皇の勅命により白山修験の泰澄が霊感を祀るために創建されたと伝えられ、白山信仰の前宮として崇められた神社です。国家鎮護、五穀豊穣、厄難解除、良縁結び、子授かり安産、家業繁栄、交通安全等の守護神として篤い崇敬を受けており、「お洲原まいり」として名高いです。全国に49社ある洲原神社の本山でもあります。
紅葉の季節に、本殿や拝殿を囲むように燃える紅葉は一見の価値がありますよ。









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