地元レポーター発!旅のコラム

【新穂高ロープウェイ】標高2,000mの絶景へ!期間限定の爽快アクセス「おくひだマウンテンバス」

のなか もえ
のなか もえ
投稿日;
標高2,000メートル級の山々に囲まれ、大自然の絶景と温泉が楽しめる奥飛騨エリア。
その玄関口となる平湯バスターミナルまでは、長野県・松本から約1時間30分、岐阜・飛騨高山の市街地からも約1時間と、アクセスの良さも魅力です。
雄大な自然を求めて、毎年多くの観光客が訪れる人気の観光地となっています。

今回は、そんな奥飛騨温泉郷エリアを走る、期間限定のオープンバス「おくひだマウンテンバス」に乗って、人気観光スポット「新穂高ロープウェイ」をめぐる初夏の旅をご紹介します。

※本記事は2025年7月上旬に取材・執筆したものです。「おくひだマウンテンバス」の運行期間(2025年6月28日~7月18日)は終了しています。新穂高ロープウェイの最新情報は岐阜県観光連盟などの公式情報をご確認ください。

おくひだマウンテンバス


「おくひだマウンテンバス」は、2025年6月28日〜7月18日までの期間限定で運行される、岐阜県初の屋根のないオープンバスです。


主に平湯バスターミナルと新穂高ロープウェイを結び、朝と夕の2便のみ、高山濃飛バスセンターにも発着します。



口に出しやすく親しみのあるこの名前は、地元の小学生たちが考案したもの。

真っ赤な車体が印象的なバスの上部側面は大きな窓になっており、開放感あふれる車内から雄大な景色をたっぷり満喫できます。



雨や水に強い2人掛けの座席シートには手すりもついていて、安心感と期待感が高まります。

予約時の案内によると、眺望が特に良いおすすめの席は4列目〜11列目とのこと。景色を楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。


天候が心配な方もご安心を。乗客1名につき1枚ずつ、ビニール製の簡易雨ガッパが用意されています。

雨の日でも奥飛騨の風景を存分に楽しめるよう、しっかり配慮されています。



約40分の道中では、奥飛騨温泉郷にある「平湯温泉」「福地(ふくじ)温泉」「新平湯温泉」「栃尾温泉」「新穂高温泉」の5つの温泉街をめぐりながら、ダイナミックな自然風景と温泉地ならではの情緒を楽しめます。 



さらに、バスには各温泉街にある宿のスタッフさんが同乗してくださるのも、通常の路線バスとは違う大きな魅力のひとつ。

その日だけの“バスガイド”として、道中の豆知識や名所の案内などを丁寧にしてくださいます。


飛騨の山脈についての解説では、「気になっていたけど知らなかった!」というような新しい発見もありました。

時にはクイズも出してくださり、終始とても楽しいバス旅になりました。



筆者が乗車した際のガイドは、2024年にオープンしたばかりのリゾートホテル「界 奥飛騨」のスタッフさんでした。

このホテルは、大手ホテルチェーンが手がける「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」をコンセプトとした施設で、館内には源泉かけ流しの足湯や、飛騨の伝統技術である曲木(まげき)を体験できるアクティビティなどが用意されています。



奥飛騨温泉郷には、「界」のほかにも、源泉や地元食材を楽しめる魅力的なお宿や施設が数多く点在しています。

人気の観光地・飛騨高山や新穂高、上高地などとも組み合わせて楽しめるこのエリア。ぜひご自身の旅のスタイルに合わせて、奥飛騨ならではの温泉宿で素敵なひとときをお過ごしください。



バスの走行中は、風の心地よさはもちろん、広範囲にわたって温泉街の香りが漂い、奥飛騨温泉郷の広大さと天然の湧出地が点在するエリアであることを改めて実感しました。


乗っているだけで自然と温泉に入りたくなってきます!


写真:トンネル内の様子


また、ルート上には複数の橋とトンネルがあり、これもとても面白い体験でした。
普段は屋根に隠れて見えない頭上の絶景を楽しめるのが、オープンバスならではの醍醐味です。



奥飛騨の自然はもちろんですが、人工的に造られた建造物の美しさも同時に味わうことができました。



奥飛騨といえば、国内有数の山脈や自然スポットが人気のエリアです。

中でも、全長150メートル、谷底からの高さ70メートルという壮大なスケールを誇る「北アルプス大橋」から眺める雄大な山々は、訪れる人々に人気の絶景となっています。


今回の「おくひだマウンテンバス」でも、この「北アルプス大橋」は目玉スポットのひとつとして紹介されています。

開放的な車内から、目や鼻、耳、体じゅうで奥飛騨の大自然を存分に感じてみてください!

新穂高ロープウェイ


おくひだマウンテンバスの終点は、新穂高ロープウェイの第2ロープウェイ経由駅である「しらかば平駅」です。


新穂高ロープウェイは、西穂高岳の玄関口として登山家に知られるほか、雄大な自然のパノラマビューを楽しめる観光スポットとしても人気の山岳交通機関です。



第1・第2のロープウェイがあり、特に第2ロープウェイのゴンドラは、日本唯一の二階建て構造として有名です。



アルプスのパン屋さん


「おくひだマウンテンバス」の終点である「しらかば平駅」は、標高1,308メートルに位置します。


今回は「おくひだマウンテンバス」の乗車特典として、駅内のパン店「アルプスのパン屋さん」で、お好みのパン1つとドリンクがいただけます。



乗車時にもらえるステッカーをレジで提示すると、店員さんが案内してくれるので、「おくひだマウンテンバス」を利用した際はぜひ立ち寄ってみてください。

ビューラウンジ


しらかば平駅には、そのほかにも山々を眺めながら休憩できる「ビューラウンジ」や「お土産ショップ」があり、ゆったりと過ごせます。



特に「ビューラウンジ」は、きれいな内装と窓からの景色が人気です。



「アルプスのパン屋さん」のパンはここで味わうことができます。

種類豊富ですが、とても人気があり、午後には売り切れてしまうこともあるので、気になる方はお早めに。



西穂高口駅


しらかば平駅からロープウェイに乗車し、約7分の空中散歩を楽しんだ後、到着したのは標高2,156メートル、4階建ての「西穂高口駅」です。



取材日は本格的な暑さを感じ始める初夏。地上では汗ばむ額にタオルをあてる日も多い頃ですが、ここは気温16.7度の爽やかな世界。

心地よい気候のなか、バスとロープウェイを乗り継いで、簡単に2000メートル級の山岳地帯へ来られたことに改めて驚きました。


乗鞍岳などもそうですが、奥飛騨地域付近の観光地はアクセスが充実しており、登山初心者でも気軽に2000メートル級の山岳地帯に到達できるのが魅力のひとつです。


もちろん「気軽」とはいえ、高山地帯への訪問は登山用の準備や体調管理を十分に整えてからお出かけくださいね。

お土産ショップMEGUMI


西穂高口駅にも、ぜひ立ち寄ってほしいスポットがたくさんあります。

そのうちのひとつ、お土産ショップ「MEGUMI」では、ここでしか買えない「にしほくん」グッズや「頂シリーズ」など、限定商品が多数そろっています。


「にしほくん」お手玉


ゆるキャラ好きの筆者は、この駅に来るたび「にしほくん」のグッズがとても欲しくなりますが、今回訪れた際にはもふもふ素材のヘアゴムやお手玉など、新しいアイテムが増えていて感動しました!



このほかにも、地元企業とコラボしたアロマグッズや、飛騨を訪れたらぜひ手に入れたい「さるぼぼ」など、多彩な品ぞろえが人気です。


頂の森


お土産を楽しんだ後は、2024年秋にオープンした「頂の森(いただきのもり)」へ向かいましょう。



「頂の森」は、「森のテラス」「森のカウンター」「森のテーブル」「槍の回廊」の4つのエリアで構成された自然スポットです。



原生林に囲まれた公園のようなエリア内は、大自然の絶景と爽やかな空気に包まれています。

エリアの奥には、西穂高岳への登山口があり、新穂高観光の最後の見どころとしても人気です。

登山家たちが楽しむ絶景のぎりぎりのラインを体感できるスポットといえるかもしれません。



中でも「槍の回廊」は、槍・穂高連峰を間近に感じられる絶景ポイントです。

ブーメランのようにせり出した展望デッキからは、北アルプスの雄大な山々が一望できます。


残雪が残り、新緑が青々と美しい山間に白い筋がいくつも通っている様子が、初夏の高山ならではの風景です。

この時期の新穂高の山々は、低地から見るよりも、緑の鮮やかさが際立って見えます。


標高2,000メートル級の地点にいながら、さらに高い山々を見渡す壮大なスケールに、感動すること間違いなしのスポットです。



喫茶・軽食「マウントビュー」


頂の森を散策した後は、「西穂高口駅」の建物内にある喫茶・軽食店「マウントビュー」へ立ち寄りました。

その名の通り、店内の大きな窓からは北アルプスの景色を眺めながら食事が楽しめます。



こちらでは、高山ラーメンや飛騨牛カレーなどの軽食のほか、喫茶メニューとしてスイーツも販売されています。

今回注文したのは「チーズケーキ」。


実はこのチーズケーキ、飛騨市古川町にある話題のカフェ「二十四」の商品です。

気になりつつもなかなか訪れられなかったお店のスイーツが、標高2,156メートルの場所で味わえるとは、とても驚きました。



ほかにも、SNS映えで人気の「頂チュロス」や「頂コロッケ」、飛騨市古川町のワッフル専門店「カノコヤ」とのコラボによるワッフルなど、多彩な軽食メニューがそろっています。


飲み物や軽食を注文した場合は、建物奥の出口から出て、「頂の森」内にある「森のテラス」や「森のカウンター」でも飲食が楽しめます。

絶景と風を感じる奥飛騨旅


今回は、おくひだマウンテンバスを利用し、新穂高ロープウェイの絶景ルートをご紹介しました。

帰りは「しらかば平駅」から再びマウンテンバスに乗って平湯方面へ戻るほか、ロープウェイをもっと楽しみたい方は、第1ロープウェイ経由で「鍋平高原駅」や「新穂高温泉駅」へ下り、路線バスで飛騨高山や松本方面へアクセスすることも可能です。

本数は限られますが、駅内でバスチケット購入もできて便利です。



「おくひだマウンテンバス」は期間限定で実施された特別なルート。

爽やかな初夏の奥飛騨を肌で感じられる貴重な機会でした。


今後の実施は未定ですが、こうした取り組みを通じて、奥飛騨の新しい魅力が発見され続けていくことを願っています。


※掲載の風景写真の一部は、運営元より提供された春撮影のものです。

この記事のレポーター

のなか もえ
のなか もえ
飛騨高山出身の会社員で、元図書館勤務。歴史が大好きで、学生時代に教員免許を取得しました。現在は地元の美味しいものの情報を追いかけながら、観光や歴史的な魅力を伝えることを楽しんでいます。

記事一覧

【飛騨高山】高山駅から徒歩圏内で食べ歩き&ランチ!飛騨牛グルメおすすめ5選
【飛騨高山】高山駅から徒歩圏内で食べ歩き&ランチ!飛騨牛グルメおすすめ5選
more
飛騨金山【筋骨めぐり】おすすめスポット&グルメ9選
飛騨金山【筋骨めぐり】おすすめスポット&グルメ9選
more
お酒好きにおすすめ!お酒に合う飛騨のお土産4選
お酒好きにおすすめ!お酒に合う飛騨のお土産4選
more
【飛騨高山】観光の休憩に|おすすめおしゃれカフェ3選
【飛騨高山】観光の休憩に|おすすめおしゃれカフェ3選
more

関連記事

いま読まれている人気記事

岐阜に新たな観光スポット「岐阜城楽市」がオープン!
岐阜に新たな観光スポット「岐阜城楽市」がオープン!
岐阜に新たな観光商業施設「岐阜城楽市」が誕生しました。
場所は金華山の麓。岐阜公園です。
工事中、何度もここを通り、時にはバスの窓からチラッと様子が見えたりして楽しみにしてました。
岐阜公園は子どもの頃から行っていた場所ですが、昔はここに図書館や動物園、水族館があったと聞いた事があります。その時から何度も進化し続けている岐阜公園は、歴史ある城下町に誕生する「現代の楽市楽座」として、「『岐阜』を嗜み、OMOTENASHI(おもてなし)を堪能する」をコンセプトにした商業施設です。
信長公が現代にいたら、こんな風に賑わいを持たせたんだろうな!と思いながら取材しました。
more
【飛騨高山】高山駅から徒歩圏内で食べ歩き&ランチ!飛騨牛グルメおすすめ5選
【飛騨高山】高山駅から徒歩圏内で食べ歩き&ランチ!飛騨牛グルメおすすめ5選
飛騨高山グルメといえばやっぱり「飛騨牛」!

ご当地である飛騨でも楽しみ方はさまざま。
お店の数も多く、観光で訪れた際に「どこで食べたらいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、高山駅から徒歩圏内で味わえる飛騨牛グルメを5つご紹介します。

【こんな人におすすめ】
・高山駅周辺~古い町並みエリアで飛騨牛グルメを楽しみたい人
・飛騨高山で食べ歩きやランチで気軽に飛騨牛を味わいたい人
・観光の合間に立ち寄れるお店を探している人
more
【岐阜観光】JR岐阜駅周辺の歩いて行ける観光スポット
【岐阜観光】JR岐阜駅周辺の歩いて行ける観光スポット
夜行バスが早く着いてしまった朝や、次の電車まで少し時間が空いたとき。
実は岐阜駅周辺は、そんな「どうしよう?」という隙間時間にも、ちょうどいい観光エリアなんです。

駅から歩いて行ける距離に、岐阜らしさを感じられるスポットや、写真を撮りたくなる場所、思わず探検したくなるエリアが点在しています。

今回は、岐阜駅から歩いて行ける観光スポットを紹介します。短時間でも岐阜を味わえる寄り道旅に、出かけてみませんか。
more

オススメのPick Up 記事

お酒好きにおすすめ!お酒に合う飛騨のお土産4選
お酒好きにおすすめ!お酒に合う飛騨のお土産4選
岐阜県飛騨地方は、12もの酒蔵が集まる酒造りの盛んなエリア。
日本酒文化が根付くこの地域には、お酒にぴったり合う地元グルメも数多くあります。
今回は、お酒好きの方におすすめしたい飛騨のおつまみ土産を4つご紹介。
晩酌にぴったりの飛騨グルメを、お土産や自宅用にぜひチェックしてみてください。

※要冷蔵の商品もあるため、持ち帰りの際はご注意ください。

【こんな人におすすめ】
・お酒や晩酌が好きな方
・お酒好きな方へのお土産を探している方
・日本酒に合うおつまみを探している方
・旅行先でも晩酌を楽しみたい方
more
一度は挑戦したい「各務原アルプス」大縦走|東海屈指の低山ロングトレイルを歩く
一度は挑戦したい「各務原アルプス」大縦走|東海屈指の低山ロングトレイルを歩く
東海エリアを代表する低山のロング縦走コースが「各務原アルプス」です。これは単独の山ではなく、各務原権現山(かかみがはらごんげんやま、標高317m)や明王山(標高380m)、金山(標高340m)などの山々が連なる山域の総称。縦走コースは距離約15km、累積標高差は約1,500m、歩行時間はおよそ8時間半と、低山ながら歩きごたえのある内容です。

標高300m前後の山を次々と越えていくアップダウンの連続で、後半は体力と気力の勝負。それでも、広がるパノラマとゴール時の達成感は格別で、「低山でもここまでスケールのある山歩きができるのか」と感じさせてくれる人気コースです。
more
刃物のまち・関を歩く!せきてらす発 周辺めぐり
刃物のまち・関を歩く!せきてらす発 周辺めぐり
岐阜県関市は、「刃物の町」として知られています。鎌倉時代から続く刀鍛冶の技が、今もかたちを変えながら受け継がれ、私たちの暮らしに身近な刃物として息づいています。

ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並び、「世界三大刃物産地」の一つに数えられていることからも、その確かな技術の高さがうかがえます。

そんな関市に、気軽に立ち寄れる新たな拠点として誕生したのが「せきてらす」です。

2021年3月のオープンから5周年を迎え、今では多くの人が訪れる人気スポットとなりました。館内の「岐阜関刃物会館」はもちろん、周辺にも刃物に触れられる施設やお店が点在しています。

一本の刃物に込められた職人の想いに触れる。そんな楽しみ方ができるのも、関市ならではの魅力です。「せきてらす」を起点に、刃物の町をゆったり巡ってみましょう。
more