地元レポーター発!旅のコラム

岐阜バス「谷汲山行き」に乗って谷汲山華厳寺へ

高橋 尚美
高橋 尚美
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 暑い日々もようやく落ちついて、秋の行楽シーズンを迎えました。「谷汲さん」の呼び名で広く親しまれてきた谷汲山華厳寺は、10月から11月にかけて紅葉を楽しみに訪れる参拝客で賑わいます。また、「西国三十三所観音霊場」を巡礼する人にとっては終着点になる、第三十三番札所として厳かな結願・満願の場でもあります。

 この「谷汲さん」へJR岐阜駅から出ているバスをご存じでしょうか? 何と毎月18日に1往復しか走らないという激レアな路線です。行きも帰りも1本勝負。乗り遅れたら次は1カ月後!? ハラハラドキドキの岐阜バスの旅へ、いざ出発です!

毎月18日に1往復のみ「谷汲山」行きバス

 いつの日か、このバスに乗ってみたい! という私の密かな願いがようやく実現しました。


 思い返せば、6年前。根尾川にかかる谷汲山大橋のふもとで見かけたバス停に書かれた「毎月18日のみ運行」の文字。空白の多い時刻表が気になり近寄って見ると、そこには午前中と昼すぎに到着時刻がひとつずつ記されているのみ。


 「毎月1往復するだけのバスがあるなんて!」――これが、#毎月18日のみ運行するバス(岐阜バスSNSのハッシュタグより)と私の出合いでした。

JR岐阜バスターミナルから谷汲山華厳寺へ

 今回は同い年の友人と女ふたり旅。朝9時45分にJR岐阜駅北口のバスターミナルで待ち合わせて、バスの到着を待ちます。出発時刻が近づくと、近くのベンチに腰かけていた人も集まってきて乗車待ちの列ができました。

  • 運賃は後払い。交通系ICカードをタッチするか、整理券を取って乗車します。

 出発時刻の1分ほど前に岐阜バスの黒野線「谷汲山行き」が到着。乗客は、私たちを含め10名ほど。ご夫婦やご友人で向かう方のほか、おひとりでの常連さんらしき姿もありました。

  • 岐阜駅北口駅前広場で「丸窓電車」ことモ513が見送ってくれました。岐阜市内を走る路面電車として市民から長らく愛され、2005年3月末に引退した車両です。

10時02分。いよいよ出発です!


● 岐阜城、長良川。プチ観光気分で眺める岐阜のまち


 駅前からまっすぐ伸びる金華橋通りを北上し、道路の両側に柳ケ瀬商店街のアーケードを眺め、岐阜中警察署、岐阜市消防本部、岐阜裁判所、岐阜市民会館、岐阜市役所、みんなの森 ぎふメディアコスモスなど公共施設が集中する一帯を抜けてしばらく進むと、長良川に架かる忠節橋が見えてきました。

 忠節橋から見えるのは、徐々に色づく金華山の頂にそびえる岐阜城。その下には清らかな水をたたえた長良川。バスの車窓を眺めているだけで、岐阜市の名所や話題のスポットが次々と現れます。


 実は、私にとっては普段から利用する道ですが、谷汲山行きのバスに乗っているだけでプチ観光気分が高まり、車窓から眺める景色がいつもと違って見えるのはおもしろい体験でした。


● 黒野の城下町で見たプロの運転テク


 しばらく住宅街や畑の中を走り、やがてバスは黒野城址が見える黒野地区へ。戦国時代に豊臣秀吉の命で加藤貞泰が築城したという黒野城や城下町があった場所で、江戸時代初期までのわずか16年間に、城下町を整えて楽市を取り入れたとか。

 昔ながらの旧道を進むうち、対向車線にJR岐阜駅行きの岐阜バスが現れました。普通車でもすれ違うのが難しいかなり狭い道幅で、大きな路線バスが鉢合わせです。一体、どうやってすれ違うのでしょう?

 息をのんで見守っていると、ほんの少しだけ広い側道を選んで、窓から手のひらを出したら向かいのバスに触れそうな距離でジリジリと間合いを取りながら進んで無事にすれ違い完了。運転士さんのプロの技に見入ってしまいました!


● 通り雨を抜けて、谷汲さんへ


 まだまだバスは北上します。本巣市に入ってしばらく走ったあたりで、空が急に暗くなってきました。手元のスマホを見ながら「雨雲に近づいているみたい」「通り雨かな」などと話しはじめた途端、バラバラバラと音を立ててバスの車体に打ちつける大粒の雨。

 道の駅「織部の里もとす」のバス停に立ち寄るころには、雨もすっかり上がって空気の透明感が上がったような気がしました。

 本巣トンネルを抜けて木知原(こちぼら)交差点を右に曲がると、「谷汲山大橋」が先に見えてきます。橋の下を流れる根尾川には釣りを楽しむ人たちの姿がありました。

 まもなく終点「谷汲山」バス停です。揖斐川町に入って「山門前」交差点で「谷汲山総門」をくぐり、11時01分「谷汲山」バス停へ到着しました。

 友人と一緒におしゃべりを楽しみながら景色を眺め、バスのすれ違いにハラハラし、突然の通り雨に驚き、あっという間の60分でした。

谷汲山門前街並

 谷汲山総門から華厳寺まで九丁(およそ1km)の参道には、数々のお店が軒を連ねています。総門をくぐった先の鮮やかな赤色の欄干は「谷汲橋」です。

 

 参道の向かいには、谷汲門前のマスコットキャラクター「いのりちゃん」の顔出しパネルが目印の「揖斐川町観光プラザ」があります。谷汲山華厳寺の情報だけでなく、揖斐川町全体の観光情報も提供しているスポット。どこから見たらいいか迷ってしまう人は、ここで情報を集めてから出発すると良さそうです。


 この揖斐川町観光プラザの奥には、大きな扇のような飾りを背負った人の顔出しパネルが。

 これは、毎年2月18日に行われる「谷汲踊(たにぐみおどり)」 の衣装と装飾なのだそう。背中から空に向かって広がる大きな扇のような飾りは「シナイ」と呼ばれ、実際の大きさは4mくらいあるのだとか。岐阜県の郷土芸能ですが、どことなくリオのカーニバルを彷彿とさせる装飾ですね。

 通りには「谷汲山十八日まつり」の幟(のぼり)が立っていました。毎月18日は、谷汲山華厳寺のご本尊「十一面観世音菩薩」の命日。この日に合わせて「谷汲山十八日まつり」が催され、岐阜バスの「谷汲山」行きは運行しています。


 揖斐川町観光プラザの「谷汲山門前街並みマップ」を片手に門前街をぶらぶら。道の両側には地元名産の椎茸定食をはじめ、木の芽でんがく、そば、うどん、うなぎ丼、天ぷらといった和食屋さんが並びます。ほかにも、甘味処に喫茶店、ういろ店、駄菓子店、お土産店、仏具店、掛軸・表装・木彫りの専門店などがあり、とても数時間では見てまわれないほど。春の桜、秋の紅葉、初詣のシーズンに大勢の人で賑わう様子が目に浮かびます。

 また、総門の近くで見つけたお店は、自家製天然酵母のパンや谷汲のクラフトビールを土曜限定で販売しているようです。新旧の“うまいもん”が存分に楽しめそうな街並です。

御食事処「富岡屋」

 総門から600mほど歩いたところで食事処「富岡屋」に入り、少し早めの昼食をいただきました。懐かしい昭和の雰囲気が残る店内は、座敷席とテーブル席があります。

  • 湯呑には花山天皇の御詠歌が。

 中庭の池がよく見える座敷席へ通してもらい、友人は「焼しいたけ定食」、私は「とうふ田楽定食」を注文。椎茸と豆腐田楽を半分ずつ交換して「いただきま~す!」

 この日は気温30度で、雨上がりの湿度と相まって汗ばむ蒸し暑さ。定食についていた冷やしおろしそばの喉越しが最高でした。谷汲の名産、椎茸の瑞々しさに二人でにっこり。添えられたレモンで味変も。豆腐田楽の味噌の風味を楽しみ、最後の1本は白ごはんの上にのっけてぺろり!ごちそうさまでした。


 富岡屋には、西国三十三所巡礼の締めくくりにぴったりの名物料理があります。満願成就に由来する「満願そば」です。華厳寺の「精進落としの鯉」にちなんだ川魚の甘露煮と山の幸がのったおそばで、食事が済むと表れる器の底の粋な仕掛けも人気なのだそう。


 お腹を満たした正午過ぎ。ここから14時のバス出発時刻まで谷汲さんの散策を楽しみます。

◆ 御食事処 富岡屋

住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積314
TEL:0585-55-2620
営業期間:10:30~15:00(不定休)

谷汲山華厳寺

● 仁王門

 総門から800mほど進むと、重厚な造りの「仁王門」が迎えてくれます。ここが華厳寺の境内への入口です。

 門の左右には、運慶作といわれる仁王像(金剛力士)が門をくぐる人々を見定めるように立っています。

 仁王像の手前の壁には、対を成した見事な「大わらじ」が奉納されています。これは、ご本尊の観音様が歩いてこの辺りまで来たことに由来しているのだとか。


● 三十三度石と百度石


 さて、仁王門をくぐった私たちが最初に口にした言葉は「ここから空気が変わったよね」でした。参道までは通り雨の蒸し暑さが残っていましたが、急に静謐(せいひつ)な空気を感じ、時折、山のほうからひんやりとしたそよ風が吹いてくるのです。不思議な経験をしました。

 続いて私たちの前に現れたのは「三十三度石」。お百度参りは聞いたことがあっても、三十三度参りというのは初めて。実は、西国三十三所巡礼の終着地、谷汲山華厳寺には、このほかにも「33」にちなんだ縁起物があるのです。


● 本堂を目前に、お清めの雨


 境内をまっすぐ進み、本堂へ上がる階段に近づいた時のことです。山のほうから霧雨が舞ってきたと思った矢先、大粒の雨が空から落ちてきました。この日の激しい通り雨(パート2)でした。

 私たちは、三十三所堂の軒先を借りて雨宿り。向かいに立つ2体の観音様は、雨に打たれて濡れそぼっていました。観音様を前にして恐縮しながらの雨宿りは、ほんの数分。ほどなくして雨は上がり、先ほどよりもさらに透明で清らかな空気が広がりました。

● 過去・現在・未来に通ずる祈り


 谷汲山華厳寺は、西国三十三所観音霊場、第三十三番札所の結願・満願寺。平安時代中期から三十三所巡りが盛んになったそうで、千年以上にわたって人々が満願成就のため、この地を訪れていることになります。


 本堂の中は撮影禁止なので、外から雰囲気のおすそ分け。まず、見上げて目に飛び込むビビッドな色遣いの「軒裏(のきうら)」の立派なこと!豪壮な構えのなかにも、巡礼者の満願の喜びと安堵をあたたかく迎え入れるような存在感に圧倒されました。

  • 匠の技が結集した美しい軒裏(のきうら)

 写真中央の柱に架かっているのは「精進落としの鯉」と呼ばれる彫刻。生き物の鯉を撫でた手を舐めることが、巡礼の旅を終えて俗世に戻る区切り、つまり「精進落とし」となったようです。


 また、本堂内には、階段を下りて真っ暗な回廊を手探りで歩いて、南京錠に触れるという「戒壇(かいだん)巡り」もあります。南京錠はご本尊の真下にあり、ご縁がつながるのだとか。真っ暗な闇を歩いて元の明るい場所へ戻ってくることで「生まれ変わった」とみなす意味もあるそうです。

  • 左から「笈摺堂」「満願堂」「本堂(観音堂)」の三枚。

 お寺巡りが好きな方の中には御朱印集めが趣味という方もいるのでは? 谷汲山華厳寺では、花山法皇の御詠歌三首にちなんで、三枚の朱印を受けられます。それぞれが現世、過去世、未来世を表し、「本堂(観音堂)」は現世、「満願堂」は過去世、そして「笈摺堂」は未来世を意味するそう。御朱印は、本堂に入って右側の「納経堂」で、8時から16時30分まで受け付けています。


● 笈摺堂からタヌキとともに満願堂へ


 本堂を裏手にまわると「笈摺堂」があります。笈摺とは、巡礼で身に着けていた袖のない白衣のこと。訪れた人々が満願の証としてここへ納めていくため、山のように積まれています。また、昭和の年号が記された巡礼ツアーと思われる集合写真もたくさん飾られていました。「笈摺堂」の前に立つと、ものすごい枚数の笈摺に込められている願いや祈りに圧倒されます。


 「笈摺堂」に続く「子安堂」には、赤ちゃんの前掛けや千羽鶴が奉納されていました。

 「子安堂」から先へ進むと、「満願堂」へ続く石段があります。これが、上述の「33」にちなんだ縁起物のひとつ。すでにお察しかと思いますが、この石段は33段あります。


 この石段を上がる手前、横に立っていた大きなタヌキ。思い返せば、山門をくぐって歩いてきた道にも、タヌキの置物はたくさんありました。満願堂の横にも「日光の三猿」のように、目・耳・口をふさいでいる3匹のタヌキの石像があります。


 そこかしこで出会う谷汲さんのタヌキについて調べてみると、満願成就すると「他を抜く」ことができるという験担ぎ(げんかつぎ)のダジャレが由来。谷汲では最古参のマスコットキャラクターといえるかもしれませんね。

  • 満願堂から見下ろした境内の全景

 こちらが満願堂です。西国の三十三カ所を巡礼して、ようやく辿り着いた人の胸中はいかに? きっと、満願堂から境内の全景を見渡したときのような、晴れやかで満たされた気分だったことでしょう。

みまつ土産物店

● 昭和の面影が残る「みまつ土産物店」でお土産選び


 帰りのバスは14時出発。満願堂を後にして、来た道を仁王門まで戻ると、時刻は13時30分を回っていました。門を出て左側にお店を構える老舗の「みまつ土産物店」へ入ります。

 昭和時代の面影が色濃く残る店内には、谷汲はもちろん揖斐川町の特産・名産が並んでいました。

 お店の方に伺ってみたところ、売れ筋は「とちの実せんべい」「柿ようかん」「巻きせんべい」といった和菓子。 「かつては、仁王門をあしらった谷汲山オリジナルパッケージの柿ようかんがあって人気だったんだけどね。参拝される方の数も当時とはまったく変わってしまったから…」と、ちょっぴり寂しそうに話してくださいました。


 一方、最近は「いのりちゃんせんべい」が人気なのだそう。笈摺(おいずる)、菅笠(すげがさ)、金剛杖(こんごうつえ)の巡礼スタイルでにっこり微笑む「いのりちゃん」が焼印で描かれた、素朴な味わいのおせんべいです。お土産の世代交代が進みはじめているのかも?

  • 今回の旅で私たちが連れて帰ったお土産の品々

◆みまつ土産物店


住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積313
 TEL:0585-55-2437
 営業時間:9:00~17:00(年中無休)


● 帰り際に見つけた小さい秋


 バス停を目指す途中で、参道の石畳に赤いモミジを発見! 顔を上げると、青々と茂る葉のなかで赤く色づき始めていました。秋はもうすぐそこ。燃えるような真っ赤なモミジが出迎える時季になったら、ふたたび訪れたいと思います。

 総門手前のバス停には、14時00分発の「JR岐阜」行きバスがスタンバイしていました。来るときと同じ顔ぶれが、来るときと同じような場所の席に座って出発を待ちます。

 14時00分。バスはJR岐阜駅を目指して谷汲山華厳寺を発ちました。

「旧名鉄谷汲駅」と「谷汲昆虫館」

● 今もなお大切に保存されている「旧谷汲駅」


 総門の交差点を左折してすぐ、ロータリーのような広場のある二つの建物が左側に見えてきました。赤い柱の建物は、2001年に全線廃線となった名古屋鉄道谷汲線の終点、「谷汲駅」の跡です。現在、駅名の看板は「(旧)谷汲駅」と記されています。

 駅舎は当時のまま残されていて、駅構内へはいつでも入れるそう。ホームには懐かしい赤塗りの車両「モ750形」と赤白のツートンカラーの車両「モ755」と「モ510形 モ514」が保存されています。

◆旧名古屋鉄道谷汲線 谷汲駅

住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積1412
 営業時間:駅構内への入場は常に可能(年中無休)
 <車内見学>毎週日曜日の谷汲昆虫館営業時間(10:00~16:00)に車両内を見学できます。

● 「谷汲昆虫館」にはギフチョウや鉄道ジオラマが展示


 隣接のベージュの建物は、「谷汲昆虫館」で、天然記念物のギフチョウや世界の昆虫を標本で見ることができます。ギフチョウは、その名の通り岐阜にゆかりのある蝶。アゲハチョウ科の日本特産種で、谷汲のほか岐阜市の金華山、飛騨地方にいたるまで広く分布しているそうです。また、もともと谷汲駅に併設されていたので、関連資料や鉄道ジオラマの展示もあります。

◆谷汲昆虫館

住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積1412-1
 TEL:0585-56-3833
 営業時間:10:00~16:00
 休業日:毎週月曜(休日の場合は翌日)、年末年始
 入館料:大人200円、小人100円


● 秋の訪れを車窓から眺めて、JR岐阜駅へ


 華厳寺への参拝で心が落ち着いたのでしょうか。帰りのバスから見える景色には秋の訪れを感じるような切なさと郷愁が足されているように感じました。

 とはいえ、女ふたり旅。ここでは割愛しますが、満願堂の奥へ入った山道でのハプニングやお昼にいただいた椎茸や田楽の味など、おしゃべりに花が咲いているうちに、長良川と金華山が見えてきました。


 街なかを進み、JR岐阜バスターミナルへ無事、到着しました!

  • ただいまー!

岐阜バス黒野線「谷汲山」行き情報

  • 8番のりば 忠節橋・黒野・大野方面行き
  • 谷汲山のバス停には待合所がある。

 JR岐阜駅の中央北口を出ると目の前に「バスのりば案内」があります。黒野線は「信長ゆめ階段」のすぐ横、8番のりばから発車。もちろん、黒野線沿線のバス停からも乗車できます。「谷汲山」バス停は、到着・発車とも同じ場所です。


◆岐阜バス黒野線「谷汲山」行き

行きの出発:10時02分 JR岐阜バスターミナル 8番のりばから
 帰りの出発:14時00分 谷汲山総門近くバス待合所前から
 所要時間:約60分
 運賃:大人1,200円、小人600円(2025年10月1日改定)

もしも帰りのバスに乗り遅れてしまったら…?

 もしも、谷汲さんを満喫しすぎて毎月1本しかない帰りのバスに乗り遅れてしまったら? 「残念ですが、翌月の便まで待っていただくことに…」ということにはなりませんので、ご安心ください。


◆揖斐川町コミュニティバス「ふれあいバス」

横蔵線「谷汲山」→(約25分)→養老鉄道揖斐駅→(約25分)→JR大垣駅
 谷汲口線「揖斐川町観光プラザ前」→(約10分)→樽見鉄道谷汲口駅→(約40分)→JR大垣駅

 
 揖斐川町役場                    TEL:0585-22-2111
 揖斐タクシー(運行事業者) TEL:0585-22-1244


 いずれもJR大垣駅へのアクセスとなります。JR岐阜駅へ乗り換えなしで戻りたい方は「14時00分までに必ず乗車」で時間厳守ですよ!


 ◆  ◆ 


 紅葉の見頃は、例年11月中旬から12月上旬とのこと。2025年11月23日には35回目を迎える「谷汲もみじまつり」も開催される予定です。また、この時季は肌寒くなりますし、総門前や参道の店頭で見かける「地酒」の文字に心惹かれる方もいるのでは? バスの旅なら車の運転を心配することなく、地酒を楽しめそうですね。

 車社会の岐阜だからこそ、普段の生活を離れてのんびりと各駅停車の路線バスで行く「谷汲さん」を楽しんでみてはいかがでしょう。

この記事のレポーター

高橋 尚美
高橋 尚美
愛知に生まれ大学から東京へ。卒業後も都内出版社に勤め、結婚・出産を経て2009年に岐阜へ移住し、その後ライターとして活動。得意分野は、食・子育て・学び・健康・旅・住まい。趣味は歌うこと。岐阜に馴染みすぎて県外出身だと信じてもらえない私。皆さまに岐阜の魅力を「地元民と一緒に歩いてまわる」ようにお伝えします!

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