【秋の東美濃(恵那市) グルメ旅】1泊2日コース
秋の王様・松茸料理! 栗きんとん、栗パフェ....美食の宝庫・東美濃をめぐる

- 所要時間
- 1泊2日
- 交通手段
- 車・徒歩
中山道広重美術館
JR恵那駅前の通りを少し南に進むと、中山道広重美術館が所在します。
ここは、歌川広重や渓斎英泉が描いた「木曽海道六拾九次之内」など約500点を収蔵しており、それらを毎月企画展という形で展示しています。(木曽海道は中山道の別称です)
恵那の宿場と言えば、恵那駅から南東に徒歩約7分の地に、旧中山道の大井宿があります。広重が描いた大井宿は雪の大井宿で有名な浮世絵ですね。

このボリュームは! 恵那駅近くで美味しい定食を
浮世絵に心を奪われ、その世界観に没入していたこともあり、お腹がすきました。お昼時です!
恵那駅南側の商店街周辺には美味しい食事処がいくつかありますが、本日は、駅南側にほど近い、昭和レトロな外観の食堂で、お昼をいただくことにします。
漫画「サザエさん」の家の玄関にあるような、横引きドアをカラカラと小気味よく開けると、思いのほか広い店内が目の前に広がります。テーブル、座敷、気分にあわせて選択可能!
つづいて、予想をはるかに超える、豊富なメニューに圧倒されます! 写真を見るに、いずれもボリューム抜群! 長い歴史を刻んで愛される理由がよくわかります。
※ このお店は、NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の主人公の実家が営む「つくし食堂」のモデルとなったお店です。

岩村城下町に到着!
小さな3万石の城下町に、歴史がぎゅっと濃縮!
ここは旧岩村藩3万石の城下町。岩村と言えば、女城主おつやの方、それを冠した日本酒「女城主」、日本三大山城の一つ岩村城址、幕末に活躍した西郷隆盛や坂本龍馬らに影響を与えた、「言志四録」で名高い佐藤一斎、藩の御殿医が長崎で学びの滞在中にオランダ人に製法を教えられたことが始まりのカステラ、...。
小さな城下町ですが、戦国時代からの歴史がぎゅっと詰まった、一度行くと忘れることのできない、心に残る城下町です。
NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い」のロケ地、としても有名ですね。

岩村城址
日本三大山城の一つをその足で踏破!
岩村城下町に到着後、まずは体力のあるうちに、岩村城址をめぐります。霧の湧きやすい気象までも城造りに活かされており、別名「霧ケ城」ともよばれています。
織田信長の叔母・おつやの方が城主として統治した歴史をもつ岩村城ですが、現在も石垣が残り、日本百名城にも選ばれています。

岩村城下町で、ちょっと一息コーヒーブレイク!
秋とは言え、三大山城の上りくだりには、やや足腰を使いました。疲れを回復するには、座って涼みながら甘味を食しつつの、コーヒータイムですね。
城下町にある、雰囲気の良さげなカフェに入り、まったりとくつろぎます。

食べ歩きを楽しみながら、岩村城下町を散策
岩村城下町では、五平餅などの食べ歩きができます。今回は、やや趣向を変えて、スモークチーズを食べながら、と洒落てみましょうか。
立ち寄った店舗では、スモークチーズやスティックチーズ、明太子の燻製、ごぼうの燻製、南高梅の燻製、恵那どり砂肝、ししゃも...と、お酒にあうつまみとしても豊富な商品が冷蔵ケースに並んでいます。
「食べ歩きではなく、じっくりと味わいたい!」という方、ご心配なく! 店内奥のイートインスペースで、立ち飲みを楽しむこともできます。
※本日は運転する身ゆえ、飲酒はしていませんよ。乗るなら飲むな、です!

岩村醸造
江戸時代に創業し約240年。現在の蔵元である渡會(わたらい)家が年貢として岩村藩・岩村城に納めていたお米を生かし、造り酒屋を始めたのが起源です。
原料となるお米は地元栽培のものを、仕込み水は、お米との相性を考慮し、原料米を育てるものと同じ水質の天然水を、約400年前に掘られた井戸から汲み上げ使用しています。
店舗入口より酒蔵まで、トロッコの線路が約100m続いており、一見の価値があります。
代表銘柄は「女城主」。お店では「角打ち体験」も可能ですが、今は自動車運転中の身。次回、明知鉄道を利用した列車の旅での楽しみとし、今回は、今晩の晩酌用としてお酒を買うことにします。
そうそう、甘酒ソフトクリームも人気がありますよ!
※ 写真は、「角打ち体験」の商品。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、です。

松浦軒本店
江戸時代に長崎で教えられた製法による、味わいのあるカステラを
岩村城下町には3軒のカステラ屋さんがありますが、最も歴史の古いお店が、松浦軒本店です。
江戸時代、岩村藩の御殿医が長崎の地に遊学の際、オランダ人に教えられたカステーラの製法を、御殿医が初代の店主に伝授し、以来220年にわたって、現代まで作り続けている味です。
なお、城下町にある3軒のカステラ屋さんでは、それぞれ、味わいが違いますので、食べ比べしてみるのも良いですね。

今晩は松茸料理!
秋の王様の登場です。
岩村城下町を堪能した後、はやる心を抑え、安全運転で、本日のお宿「恵那 藤太郎」に移動します。
春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ...は「枕草子」ですが、私の心の中では「秋は松茸」!
恵那市内には、松茸料理を提供するお宿がいくつかありますが、本日は、翌朝での恵那峡観光にも便利な、雰囲気の良い「恵那 藤太郎」に宿泊します。
1泊2食の「松茸プラン」で味わう、まったりと過ごすお宿、いとおかし。

恵那峡
恵那峡遊覧船で、恵那峡の広さと自然を満喫!
NHK大河ドラマ「春の波涛」の主人公・川上貞奴(松坂慶子)の良き理解者であり、後半生のパートナーである人は福澤桃介(風間杜夫)です。
福澤諭吉の養子(娘婿)である福澤桃介は、電力王として有名な人。その福澤桃介が建設に尽力し、大正時代に完成したのが「大井ダム」です。
この大井ダムによりできた湖が恵那峡です。大正9年、世界的に有名な地理学者・志賀重昂氏によって命名され、恵那峡公園内には記念碑も残されています。

栗パフェを発見! ブレイクタイムだ!
遊覧船に乗船後は、恵那峡を一望できる展望台へと自動車を運転。その途中で、栗きんとんで有名なお店を発見! なんと、店内は喫茶もできるので、さっそく、コーヒーブレイク!
栗パフェとコーヒーで、自分にご褒美です。

無料の展望台から、恵那峡を一望!
眺望抜群の世界に、ようこそ。
再び、運転を開始し、恵那峡大橋を渡ると、眺望抜群の世界に到着しました。
遊覧船に揺られながら、ほぼ水平の視線で見る恵那峡とはまた違う、上から見おろす恵那峡の美しさに、心が打ちのめされます!
実はこの場所は、中津川市。恵那市と中津川市は隣接していますが、恵那市内を観光していると、意外な地点が中津川市となっており、両市の境界がやや複雑であることに気がつきます。

栗きんとんを、家族へのお土産に!
私の心のなかでは、栗きんとんまつり開催中
明日の仕事は朝が早いので、今日はこのあたりで家路としましょう。
と、車を運転していると、またまた、栗きんとんで有名なお店を発見! 吸い込まれるように店内に入り、栗きんとんをお土産に買いました。



















