地元レポーター発!旅のコラム

高速バス×郡上八幡|水の町を歩いて楽しむ初夏の日帰り旅

高橋 尚美
高橋 尚美
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水とおどりのまち、岐阜・郡上八幡は岐阜駅から1時間ほどで行ける「ふらっと日帰りの旅」にぴったりのロケーション。今回はJR岐阜駅から高速バスに乗って行ってきました!

みずみずしい若葉の季節、郡上八幡城や城下町を歩いてまわり、ちょっぴり疲れたら水辺の景色を眺めてリフレッシュ。さらに、思い出に残る体験やバス旅ならではのお楽しみも……♡

見て、歩いて、食べて、体験して――ひとりでも満喫して心地いい日帰りコースで郡上八幡の城下町を巡ってきました。

8:47|高速バスでJR岐阜を出発、郡上八幡へ!

  • JR岐阜北口の14番のりば、高速バスがお迎えにきました
  • USB充電ポートが窓側にありました
  • 約1時間の乗車で郡上八幡に到着~

今回の旅は高速バスで向かいます。その理由は後ほど…♡


JR岐阜駅北口、郡上八幡行きの高速バスが停まる14番のりばへ。岐阜市内を走る路線バスと異なり、車両前方のドアから乗降するので並ぶ場所にご注意ください。真っ赤なHighway Expressに乗り込んで出発!車内ではFREE Wi-Fi、USB充電ポートが利用できます。


新緑がまぶしい山の景色を楽しみながら北上すること約1時間。


郡上八幡城下町プラザへ到着しました。

ちょっぴり薄曇りのスタートですが、町歩きをするならこれくらいの天気がちょうど良さげです。


 !  お得なチケット

「往復割引乗車券」や名鉄電車と岐阜バスを乗り継ぐ「郡上八幡乗継きっぷ【モバイル限定販売】」があります。

10:00|天空の城「郡上八幡城」へ

  • 城下町プラザから徒歩5分ほどで登口へ
  • 運命の分かれ道!? ムリせず緩やかな舗装道を選びました。
  • 山道のラスト、石の階段を上がるとお城が見えました!
  • 高台からの展望もこれだけ素晴らしいなら、天守からの眺めはさぞかし…!
  • 季節ごとに変わる御城印。こちらは、もみじ御城印【月と山雲】
  • ギシギシ鳴る音にも歴史を感じる木造階段
  • 天守最上階、このあと下山して歩く城下町の眺め

まず目指すのは、この町のシンボル「郡上八幡城」です。

町の全体像をつかむには、高みの山城から眺めるのが一番! 


初夏とはいえ、徒歩で山道を登っていくと汗ばんできます。

なるべく涼しい午前中のうちに、若葉がきらきら輝くさわやかな空気を楽しみながら歩くことをおすすめします。


郡上八幡城に着いたら、天守に向かいましょう。


お城の中は、木造のひんやりとした空気と相まって、日本最古の木造再建城がもつ風格と歴史の重みが感じられます。飾られている鎧兜や刀剣、郡上八幡城の沿革や郡上の歴史を学べる展示を見ながら、ギシギシと鳴る木造階段を上っていきます。


外の光が差し込んで明るいフロアに出ると、そこには開け放した窓からの心地よい風と外に広がる城下町の眺め!

薄曇りだった空もすがすがしい水色になっていて、山道を登ってきた疲れが一気に吹き飛びました。


 !  お得なセット券

郡上八幡城と郡上八幡博覧館の入場券がセットで割引になります。

最上階からの眺めをショート動画に収めました。

※音声にご注意ください。

食べ歩き|「城カフェ」で城スイーツを堪能!

  • サクサク食感でおいしい「城」をあしらった文字チュロス。
  • サイダー味のソフトクリームにお城のもなかを添えた「城ソフト」もおすすめです。(2024年5月撮影)
  • 城カフェのカウンター。新登場の「しるこシェイク」も気になる~ぅ!

お城を見学したら、ちょっと休憩。

案内所と土産物店が入っている建物の一角にある「城カフェ」へ立ち寄りました。


目を引いたのが「城チュロス」。「城」の文字がチュロスになっています。……た、たべたい!

隣の土産物店とカフェをひとりで切り盛りしている方に声をかけて、揚げたてを作っていただきました。

サクサクで甘くておいしい城チュロス。

お城や町の眺めを背景に写真を撮っても楽しい城チュロス。

ぜひ、お試しください!


 !  「eぐ〜ぽん」でお得にGET

郡上市観光公式クーポンアプリ 「eぐ〜ぽん」に城チュロスの割引クーポンがありました。(2026年4月時点)

ランチ|レトロな旧庁舎食堂で“鶏ちゃん定食”

  • 人気No.1の「鶏ちゃん定食」。地元のコシヒカリ新米とお味噌汁も絶品!
  • 鶏肉と野菜を地味噌や醤油などをベースに味付けして炒めた郷土料理です。
  • 食堂はセルフサービス。先に売店のレジで注文するスタイル
  • 洋館の雰囲気たっぷりのテーブル席。窓の外は吉田川
  • 平成6年まで、八幡町役場として使われていました

お城をあとにして山道を下り、次は吉田川のほうへ。

大きな石柱が目印の「新橋」の向こう、昭和レトロな洋館が「郡上八幡旧庁舎記念館」です。 外壁は淡い水色の板張りで、玄関に掲げた「八幡町役場」の文字は右から左へ読みます。


ここの「旧庁舎食堂」で少し早めのランチタイムです。

郡上グルメの「鶏ちゃん定食」をいただきました。アツアツの鉄板にのってジュージューと音を立てている鶏ちゃん。地元の味噌や醤油でしっかりめに味付けされ、白いごはんによく合う郷土料理です。


食堂の手前には総合観光案内所・お土産コーナー・休憩所があり、ランチタイム以外にも立ち寄りたい便利な場所です。

12:40|水のある風景【新橋・いがわこみち】

ランチの後は、旧庁舎記念館の周りを少し散策してみました。


【新橋】

先ほど通ってきた「新橋」は川面から約13メートルの高さにあります。

ちょうどその下には「大瀬」(おおせ)と呼ばれる吉田川の早瀬が流れ、白波と水の流れる豪快な音を楽しめます。


【いがわこみち】

旧庁舎記念館の横にある小さな用水路が「いがわこみち」です。

「いがわ」とは、この辺りの言葉で生活に使う小川や用水路のことで、今もなお地元の人々の生活用水として使われているのだそう。

119mの道沿いには、洗濯物や野菜をすすぎ洗うための共同の洗い場があり、水路には鯉、岩魚、あまご、鮎などが泳いでいます。


いがわこみちでは、海外から旅行で訪れた人々が写真や動画を撮って楽しむ姿をそこかしこで見かけました。

初夏の昼どき、少し汗ばむ陽気にすがすがしい清涼感をもたらしてくれる町の風景です。

新橋の下に鳴り響く大瀬の音と澄みきったエメラルドグリーンの川面をお楽しみください。

※音量にご注意ください。

13:00|紙刃楽(しばらく)で和紙のハーバリウム体験

  • サンプルを見て、完成イメージをふくらませます。
  • ハーバリウム体験のできるコーナー
  • お花はひとつ作り、残りのパーツは完成品から選びます。なんだか三食団子っぽい
  • できあがったパーツをピンセットでつまんで瓶に入れたところ
  • オイルを流し込んだら鮮やかな色に変わりました。
  • 美濃和紙1300年の歴史があるそうです。

午後はクラフト体験からスタート。

美濃和紙と関刃物を取り扱う、その名も「紙刃楽」(しばらく)に向かいました。

目的は、和紙で作った花のハーバリウム!オイルに浸された美濃和紙の透きとおった美しさが人気のクラフト体験です。


所要時間は1時間ほどで、スタッフの方が丁寧に手順を追って教えてくれるので初心者でも大丈夫。体験される方は女性がほとんどかと思いきや、カップルやご夫婦での参加も多いようで全体の2~3割が男性なのだそう。もちろん、おひとりさまでも楽しめます。

世界でただひとつのオリジナル和紙バーバリウムを作って郡上八幡の旅の思い出にしてみてはいかがでしょう?


 !  オンラインでの事前予約が必要です

14:00|水のある風景【宗祇水・やなか水のこみち】

  • 赤い欄干が美しい清水橋
  • 宗祇水への入口
  • 水辺で外国人観光客をよく見かけました。
  • やわらかな柳の新芽が涼しさを添えてくれます。
  • 湧き水を引き込んで使う段ちがいの水槽は「水舟」と呼ばれ、槽の高さによって洗い物を分けています。

ふたたび、外に出て水辺の景色を楽しみます。


【宗祇水(そうぎすい)】

水とおどりの町、郡上八幡を象徴する「宗祇水」は、全国名水百選の一番手として選ばれた湧き水です。


1471年に連歌師の宗祇がこの湧き水のほとりで師匠と歌を詠み交わしたという言い伝えがあります。また、かつては清水(しみず)と呼ばれていたそうで、すぐそばの赤い欄干の橋に目をやると「清水橋」という名前で残っていました。



【やなか水のこみち】

一面に小石が敷き詰められた、風情ある小径です。生活道路だった道に敷き詰められているのは、川石でその数なんと約8万個!

水路に植えられた柳には明るい黄緑色の新芽が出ていました。


暑くなるころには、長くしだれた枝をなびかせて涼しさをもたらしてくれそうです。

食べ歩き|「団子茶屋 郡上八幡」のふわとろ“みたらし団子”

やなか水のこみちから新町通を西へ歩くと、風に揺られるお団子やさんの暖簾を見つけました。


「団子茶屋 郡上八幡」の店先で、みたらし団子のテイクアウトを注文すると、さっとコンロで焼きはじめたのは、串に刺さった団子。5つ並んだ団子。 団子5兄弟♪です。自家製の団子はふわふわでもっちり。ちょっぴり焦がして焼き色をつけた表面に、甘辛醤油のタレをたっぷりつけて二度焼きしてくれます。


あつあつの焼きたてを頬ばりながら来た道を戻ります。


 !  店内はカフェスペース

町家をリノベーションした店内では、ドリンクと一緒にみたらし団子をいただくことができます。時間に余裕がありそうなら、ぜひ!

食べ歩き|「上田酒店」の“酒屋のソフトクリーム”

  • 原酒をたっぷり注がれて光り輝くソフトクリーム!
  • 気さくな女将さんです♡
  • 超辛口の限定生産の搾りたて本醸造原酒。その名も「不動明王」!強そう!!
  • 最近は、映画『ブラック・ショーマン』のロケ地巡礼先としても知られています。

ふたたび吉田川を渡り、今度は古い町並みに向かって歩きました。


本町通り沿いに見つけた看板には「酒屋のソフトクリーム」の文字。ようやくたどりつきました!

今回の旅をあえて高速バスにした理由……それは「上田酒店で酒屋のソフトクリームを食べるため」なのでした。


対応してくださった女将さんの「お酒は強いですか?」の問いに「強いか分かりませんが好きです」と返したところ、びっくりするような量の日本酒をたーーーっぷりと注いでくれました♡ 最高!


バニラ味のソフトクリームにピリッと辛口の日本酒がよく合います。なんで今まで知らなかったんだろう。 高速バスに乗ってきてよかった!


大将によると、上田酒店は郡上八幡で一番古い酒屋さんで、お店は大正時代に建てられたとのこと。ここにしかない幻のお酒がたくさんそろっています。「郡上踊」の免状がラベルになったお酒は、郡上八幡のお土産にもぴったり!


また、大きな声では言えませんが、長年ここで商売をしてきたから“いろんなモノ”が棲みついているんだそうです。いろんなモノって何モノ?……知りたい人は大将に尋ねてみてくださいね。

14:30|職人町・鍛冶屋町の古い町並みを散策

  • 格子戸に映える「郡上踊」の白い提灯
  • 木の看板も良い味を出しています。
  • 通りの一角にある「郡上おどり」の像
  • 職人町と書かれたブリキの消火用バケツ
  • 日常と歴史がひとつに溶け合う風景
  • 古い町並みは青空にも映えます。(2024年5月撮影)

風情たっぷりな古い町並みをぶらぶら北に向かって歩きます。ここは江戸時代に整備された城下町で、今もそこかしこに面影を感じられます。


家が密集しているこのエリアで一番危ないのは「火事」。延焼を防ぐため、家と家の間に「袖壁」という仕切りがつけられ、通りごとに細い水路が引かれています。軒下に吊り下げられたブリキのバケツも防火設備の1つ。過去2回、大きな火事に遭った郡上八幡の城下町ならではの工夫を垣間見ることができます。

14:50|郡上八幡博覧館で見る「郡上おどり」

  • 郡上おどりの代表曲「かわさき」の実演
  • 入口で迎えてくれるミニチュア
  • 宗祇水の由来になった故事を再現した展示
  • 春駒を踊る女性のパネルと一緒に記念撮影ができます。
  • 粉しるこにお湯を注ぐと郡上おどりの踊り子が浮かびます。
  • 大正9年に建てられた旧税務署の外観がそのまま残っています。

郡上八幡博覧館は、大正9年に建てられた旧税務署の外観が大正ロマンあふれる建物。郡上八幡の歴史や伝統工芸品や食品サンプルの展示、人々と水の暮らし、そして郡上おどりについて学べるミュージアムです。


「郡上おどり」の400年以上にわたる歴史とその魅力を知るには、平日の毎日11時、13時、14時、15時に開催される「郡上おどりの実演」*がおすすめです。


毎年7月から9月にかけての約30晩開催される「郡上おどり」は、郡上八幡の夏の風物詩。お盆の4日間は「徹夜おどり」といって夜通し踊ります。踊り子さんの実演では代表曲が踊りを披露してくれます。踊りの振り付けに込められた意味を教えてもらいながら、腕の振り付けを一緒に体験することもできますよ。


*休日は12時からも実演があります。


 !  お得なセット券

郡上八幡城と郡上八幡博覧館の入場券がセットで割引になります。

「郡上おどり」の「春駒」実演です。下駄を床に打ちつける音が高らかに響きます。

※音量にご注意ください。

15:45|郡上八幡城下町プラザ周辺をぷらぷら

  • 町のかんばん屋さんで「郡上踊」の文字を発見!
  • 郡上おどり会場の目印になる提灯は、両面コーティングされた和紙を使っています。
  • 鶏ちゃん定食に添えられていた、唐辛子の葉で作った漬物「葉なんばん」のお店。
  • ジオラマ展示や休憩スペースがある「郡上八幡 まちなみ交流館」
  • 登録有形文化財の旧堀谷医院

日帰り旅も、いよいよ終盤。

高速バスの出発時間を少し気にしながら、バス停のある城下町プラザ周辺を歩いてみました。


町の看板屋さんで作られていた「郡上踊」の提灯は、踊り会場の目印になるもの。

今年もあっという間に郡上おどりのシーズンがやってきそうです!


2026年は7月11日(土)〜9月5日(土)まで開催!

お盆の徹夜おどりは、8月13、14、15、16日の4日間です。

食べ歩き|花籠(はなかご)の五平餅は丸くてエゴマ風味

  • 円形の団子が3つ並んだ五平餅
  • エゴマ風味のタレをつけて焼き上げます。
  • 郡上おどりのアイテムがいっぱい!
  • 町家をリノベーションした店舗

高速バスに乗る前に少しお腹を満たしておきたい……。

この旅で楽しみつくした食べ歩き。ラストの一品は城下町プラザ向かいにある 「花籠」の五平餅に決定!


郡上・下呂・高山のあたりでは、五平餅のタレにはあぶらえ(エゴマ)を使います。

くるみ味噌にはない風味は一度食べたらくせになりますよ。


店内には色彩あざやかな創作和小物がずらり。壁側には下駄やカラフルな鼻緒もたくさん並んでいました。郡上おどり開催中は、浴衣のレンタルやオリジナル鼻緒の付け替えなどに訪れる人も多いのだそうです。

16:13|郡上八幡を出発して岐阜駅へ!

郡上八幡城下町プラザのバス停で待っていると、高速バスのエンジン音が聞こえてきたのでカメラを持ってスタンバイ!


角を曲がって現れたのは、何ともかわいらしいラッピングバス♡

この子は、郡上市の魚「アユ」がモチーフのキャラクター郡上良良(ぐじょうらら)ちゃん 。


愛らしさに一日歩いた疲れも吹き飛び、帰りの道中は心地よい夢の中……zzz

目が覚めたら、JR岐阜駅の近くでした。快適!快適!

今回の旅で訪ねたスポット


今回の旅で訪れたスポットの一覧です。※通りがかりを除く

営業時間や定休日は、それぞれの公式サイトおよびSNSで最新の情報をご確認ください。


 1  郡上八幡城下町プラザ

 2  郡上八幡城(城カフェ)→ 城チュロス、城ソフト

 3  郡上八幡旧庁舎記念館 → 鶏ちゃん定食(旧庁舎食堂)

 4  新橋

 5  いがわこみち

 6  紙刃楽(しばらく)  → 和紙ハーバリウム体験

 7  宗祇水(そうぎすい)

 8  やなか水のこみち

 9  団子茶屋 郡上八幡    → みたらし団子

 10  上田酒店        → 酒屋のソフトクリーム

 11  郡上八幡博覧館     → 郡上おどり実演

 12  花籠(はなかご)    → 五平餅

この記事のレポーター

高橋 尚美
高橋 尚美
愛知に生まれ大学から東京へ。卒業後も都内出版社に勤め、結婚・出産を経て2009年に岐阜へ移住し、その後ライターとして活動。得意分野は、食・子育て・学び・健康・旅・住まい。趣味は歌うこと。岐阜に馴染みすぎて県外出身だと信じてもらえない私。皆さまに岐阜の魅力を「地元民と一緒に歩いてまわる」ようにお伝えします!

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