知っているようで知らない!岐阜県図書館の魅力を再発見
- 透 千保

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夏休み期間には「県民文化の森 夏のわくわくプロジェクト」が、図書館と美術館の連携イベントとして開催されました。
本を借りるだけではない、さまざまな楽しみ方があるのをご存じでしょうか。
今回は、意外と知られていない岐阜県図書館の魅力をご紹介します。

夏のわくわくプロジェクト
夏休み期間中の7月25日~8月23日に開催された「夏のわくわくプロジェクト」。
図書館と美術館をクーリングシェルターとして開放し、涼しい場所で快適に過ごしてもらおうという取り組みです。
図書館の水路には、水遊びができる「じゃぶじゃぶ池」も登場。子どもたちに人気の場所となっていました。
また、土日を中心に「朝市マルシェ」や「キッチンカー」が出店。
読み聞かせやワークショップ、ミニコンサートなど、子どもから大人まで楽しめる催しも行われました。
さらに、県産材である桧の木片を使った「わくわくツリー知の樹」も。
お気に入りの本をイメージしながら自由に描いた子どもたちの作品が、ツリーを彩っていました。
特別な夜の図書館「ナイトライブラリー」
中でも、閉館後の図書館を利用できる「特別な夜の図書館『ナイトライブラリー』」は、19時から21時45分まで照明を落として、特別な時間を楽しむ企画です。
小さなライトや寝転びマット、ぬいぐるみは持ち込みOK。蓋付きの飲み物やスマートフォンでの写真撮影も可能で、LEDランタンの貸し出しもありました。
夕闇が迫るにつれてランタンが柔らかな光を放ち、館内は幻想的な雰囲気に包まれました。
本棚の間でくつろいだり、ソファに寝転がったり。訪れた人たちは、それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。
昼間とは違う図書館の雰囲気に、まるで探検をしているような気分になりました。
「よるのおはなし会」では、ストーリーテリングや人形劇も行われました。
暗くなった児童コーナーでは、11匹のねこを探すゲームも。「ここに隠れているよ~」と、思わずヒントを出したくなりました。
親子で楽しむ姿が見られ、見ている私まで、ほっと和むひとときでした。
約19万冊が並ぶ開架閲覧室
岐阜県図書館は、110万冊以上の図書を所蔵する、県の中核図書館です。
1階の開架閲覧室には、約19万冊の一般図書や児童図書をはじめ、雑誌、AV資料、外国語の資料などが並んでいます。
187席の閲覧席があり、気になる本を手に取って、じっくり読書を楽しめます。
岐阜の魅力を知るなら、「ぎふ清流の国文庫」へ。
「関ケ原合戦」「杉原千畝」「航空宇宙産業」「郷土作家」「木育」「ぎふの文化」の6つのテーマから、岐阜に関するさまざまな資料を見ることができます。
2階の開架閲覧室には、約4万冊の郷土資料・新聞資料・地図資料が並んでいます。
78席の閲覧席があり、過去の新聞を探すこともできます。「あの日の新聞をもう一度読みたい!」というときにも便利です。
日本最大規模の地図の図書館
岐阜県図書館は、地図や地図関連図書を約16万点収蔵する、日本最大規模の地図の図書館として知られています。
古地図も約1万1,000点を所蔵し、その一部はデジタル化されています。県内だけでなく、全国からのレファレンスにも対応しています。
清水副館長にご案内いただきました。
2026年は、飛騨と美濃が合併してから150年。
これを記念して、岐阜県の成り立ちから現代までの主な出来事を、地図と郷土資料を組み合わせて紹介する展示も行われています。

古い地図に、今も残る地名が描かれていることにも驚きました。この展示を通して、岐阜県の歩みを知ることができます。
「地図と図書資料でみる『岐阜県の歩み』」は、2026年9月5日から10月22日まで、岐阜県図書館2階 企画展示室Ⅱで開催されています。
1階のロビーでは、「古地図の世界―古地図に描かれた日本」をテーマに、16世紀から18世紀にかけて描かれた珍しい地図が展示されていました。
世界図の中に描かれた日本から、日本そのものを描いた地図まで、時代とともに変化する日本の姿を見ることができます。
美しく彩色された地図は、眺めているだけでも楽しめます。
誰もが読書を楽しめるように「障がい者サービス」
岐阜県図書館では、誰もが読書を楽しめるよう、さまざまな「読書バリアフリー」の取り組みが行われています。
その一つが、本の代読・録音サービスです。岐阜県図書館では、音訳などの活動を行う人を「視覚障がい者サービス協力者」と呼んでいます。
音訳団体「せせらぎの会」のメンバーとして、研修を重ねながら、録音ブースでの図書の音訳・録音や対面読書などの活動を行っています。
私もそのメンバーの一員。実際に活動に携わることで、読書を支えるさまざまな取り組みを知る機会にもなっています。
また、1階閲覧室には「カームダウン・スペース」と障がい者用読書室「エプレの部屋」も設置されています。音や光、人の視線などの刺激を避け、安心して過ごせる場所です。
「エプレ」は、読書バリアフリーを多くの人に知ってもらうため、令和7年度に誕生した岐阜県の読書バリアフリーキャラクター。
誰もが安心して本に親しめるよう、さまざまな取り組みが進められています。
普段は入れない閉架書庫
閉架書庫も見せていただきました。普段は入ることのできない場所ですが、カウンターで申し込むと、職員の方が書庫から本を出してくれます。
書庫には本が整然と並び、貴重な地図なども大切に保管されていました。図書館の裏側をのぞかせてもらったような、ちょっと特別な空間です。
こうした場所を見せていただくと、本を借りるときも、丁寧に扱おうと思います。
館内にはこんなスペースも
館内には、企画展示室や多目的ホール、研修室などもあり、講演会やコンサート、さまざまな催しや研修などに利用されています。
また、正面玄関の横には「楽書(らくしょ)サロン」があります。
イベントの案内やポスターが掲示され、長いすも並んでいて、訪れた人が気軽にひと休みできるスペースです。
純喫茶もくじ堂
2026年4月15日、図書館1階にオープンした「純喫茶もくじ堂」。
大きな窓から光が差し込む開放的な店内には、木のぬくもりを感じるテーブルやイスが並び、ソファ席もあってくつろげる空間です。
モーニングタイムには、ドリンク代のみで(550円~)野菜たっぷりのサラダ、自家製ヨーグルト、トーストが付く「モーニングプレート」がおすすめ。
ドリンク付きのお得なセットメニューもあります。
ランチには「鉄板ナポリタン」や「生姜カレー」、両方が味わえる「モリライス」など。ナポリタンと生姜カレーを一度に楽しめる、ボリュームたっぷりのメニューです。
ティータイムには「ホットケーキ」も人気です。お弁当や軽食、ドリンクのテイクアウトメニューもありますよ。
夏のわくわくプロジェクト期間中に登場した「もくじ堂のフルーツソーダ」は、定番メニューになりました。
青空色のソーダ水に、シャリッと凍ったマスカット、みかん、白桃、ブルーベリーがゴロゴロ。見た目にも楽しい一杯です。
「ナイトライブラリー」では「ナイトモーニング」も。「恵那どりのおやこサンド」に、野菜サラダ、ヨーグルト、好きなドリンクが付いた特別なセットです。
夜に食べるモーニング?と思いましたが、期間限定のメニューでした。 ランタンの光の中でいただく食事は、昼間とは違った特別な雰囲気でした。
また、図書館の貸出証を提示すると、モーニングやティータイムがお得になるサービスもあります。
学生を応援する「学生応援チケット」も。大人が500円でチケットを購入すると、来店した学生が誰でも500円券として店内で利用できる仕組みです。
店内のコルクボードには、大人からの応援メッセージと学生からのお礼のメッセージが並んでいました。見ているだけでも、あたたかい気持ちになりますね。
◆純喫茶もくじ堂
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-2-1(岐阜県図書館1階)
TEL : 058-374-6211
営業時間
8:45~16:30(ラストオーダーは16:00)
・モーニング 8:45~11:30
・ランチ 11:30~14:30
・ティータイム 14:30~16:30
定休日 図書館閉館日と同じ(毎週月曜日『月曜日が祝日の場合はその翌日』および毎月最終金曜日)
駐車場あり
岐阜県図書館には県外からも多くの人が訪れています。
庭の緑を眺めながら、本と一緒にゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
◆岐阜県図書館
住所 : 岐阜県岐阜市宇佐4-2-1
TEL : 058-275-5111
開館時間
・平日(火曜日から金曜日)9:00~20:00
・土曜日・日曜日・祝日 9:00~18:00
※ロビーには8:45から入ることができます。
休館日
・月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
・毎月最終金曜日
・年末年始(12月28日~1月4日)
・臨時休館(図書総点検ほか)
駐車場あり

























































































