地元レポーター発!旅のコラム

岐阜の名山「屏風山」へ。美濃の尾瀬とアルプス・白山の山岳パノラマを楽しむ絶景登山

土庄雄平
土庄雄平
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岐阜で登山といえば、北アルプスのお膝元である飛騨地方を連想しがちですが、実は美濃地方にも気持ちよく山登りを楽しめるスポットが数多く存在します。

今回はその中で、初心者でも手軽に登れて、雄大な山岳パノラマも味わえる「屏風山(びょうぶざん/びょうぶやま、標高794m)」をご紹介!

登山道の途中には、日本を代表する高層湿原・尾瀬(おぜ)を彷彿とさせる「黒の田(くろのた)東湿地」を有しており、新緑がとても美しい山なので、清々しい初夏にぴったりです

緑が美しい里山「屏風山」へ!大草登山口から登ろう

  • パーキングエリアの名前にもなった屏風山

今回ご紹介する「屏風山(びょうぶざん/びょうぶやま)」は、恵那市との境に位置する瑞浪市(みずなみし)の最高峰(標高794m)です。


名前の通り、屏風を立てたような連山となっているのが特徴。大草(おおくさ)登山口を起点に、歩きやすい登山道も整備されており、地元ハイカーによく親しまれている里山です。

  • 20台以上は止められる無料駐車場

登山口は瑞浪ICから車で15分〜20分ほど。”東濃なんじゃもんじゃ街道”と名付けられた県道66号線から少し山側へ入った場所に、広々とした駐車場が設けられています。

  • 登山道の一角から入山

大草登山口から屏風山山頂までは往復2時間30分ほど。往路と復路を変えて、ぐるっと1周歩くことが可能です。


今回は反時計回りに周回ルートを歩きつつ、少し登山道をそれて「黒の田(くろのた)東湿地」にも立ち寄る、往復約3時間30分のルートをご案内します。

YAMAPなどの登山アプリで事前にルートを確認しておくと良いでしょう。
  • 気持ちのいい登山道が続く

入山するとまず、ひたすら1時間ほど登りが始まります。しかし、傾斜はゆったりしており、初心者にも易しい内容です。


道も明瞭で、迷う心配がないのも嬉しいポイント!森林浴を楽しみつつ、木漏れ日に心を癒されながら進んでいきましょう。

  • 加賀の名峰・白山に感動

途中、一度鉄塔に出てきますが、こちらがビューポイント!天気が良ければ、日本三大霊山のひとつ「白山(はくさん、標高2702m)」を望むことができます。


春先には残雪たっぷりで、真っ白に輝く山容は、本当に美しいです。

まさに美濃の尾瀬!山上の別天地「黒の田東湿地」へ立ち寄り

  • 標識にしたがって進みましょう

入山後、約1時間ほどでT字分岐へ到着。北へ行けば山頂ですが、その前に屏風山の人気スポット「黒の田(くろのた)東湿地」を目指しましょう。


途中、尾根沿いに馬の背山(標高767m)を経由して、約20分でアプローチすることができます。

  • 緑のトンネルを行く

尾根はほとんどアップダウンがなく、息を整えるのにちょうど良い区間です。爽やかな山の風に涼みつつ、ゆったり進みましょう。

  • まさに山上の別天地
  • 気持ちの良い木道歩き
  • 途中には休憩用のベンチも

「黒の田東湿地」へ到着すれば、いきなり開放的な空間に。先ほど樹林帯に覆われていただけに、景色の変化に驚くことでしょう。


東濃で最大規模を誇る約2.5ヘクタールの湿地が、まさか山の上にあるなんて...!!

  • 初夏に咲くトウリンドウ

どこか東北の高層湿原・尾瀬(おぜ)を彷彿とさせる雰囲気は、多くのハイカーを魅了しています。


植生もガラリと変わり、活発な生き物の気配も感じることでしょう。また季節によって様々な花が見られるのもポイントです。


【花の目安】

5月 トウリンドウ

6月 ハッチョウトンボ・トキソウ

7月 カキラン・ノカンゾウ

8月 サギソウ・サワギキョウ

9月 シラタマホシクサ

繊細な生態系が保たれている貴重な場所です。ゴミなどは必ず持ち帰るようにしてくださいね。
  • いざ「屏風山」山頂へ

黒の田東湿地を後にしたら、前半に通過したT字分岐まで戻り、「屏風山」山頂方面を目指します。


山頂までは20分弱。途中、八百山(やおやま、標高800m)を通過します。実はこちらの方が、屏風山の山頂よりわずかに標高が高いです。

  • 突如、清々しいパノラマが展開

あまり展望はありませんが、パノラマ展望台が登場するので、ぜひ立ち寄りましょう。


初夏から夏にかけては、山麓の緑がいっそう濃くなり、とても爽快な景色を見せてくれます。頰をなでる風が気持ちいいです。

グラデーションを生みながら、少しずつ深まっていく初夏の緑は本当に美しいです!

ようやく山頂へ!日本屈指の名峰を望むパノラマ登山を楽しむ

  • 郷土愛が伝わる山頂標識

登山開始から約2時間30分で「屏風山」山頂(標高794m)へ到着!山頂に立つ大きな標識が目印です。


広々とした空間になっており、休憩するのにもってこい。標高はそれほど高くないものの、尾根の縦走も挟んだため、達成感を感じられることでしょう。

  • 木々の窓から東濃を一望
  • 思わず立ち尽くす絶景
  • 青と緑の清涼感がたまらない

基本的に樹林に覆われていますが、山頂からは一部パノラマも楽しむことができます。


木々が窓の額縁のようになり、眼下には美濃の美しい里山街の風景が展開!


空の青と山の緑が織りなす優しいコントラストは、いつまでも眺めていられるほど爽快です。

山頂にこんな素晴らしい景色が待っているとは...!これだから登山はやめられませんね。
  • ダイナミックで美しい中央アルプス

「屏風山」登山の見所は、山頂で終わりではありません。


もう一つの頂上・北屏風山へ向かう途中に現れる「中央ア展望台」では、木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ、標高2956m)を中心とする、中央アルプスの雄大な山並みを望みます。

  • 初夏でも残雪たっぷり
  • 御嶽山の圧倒的存在感

また少し北を見渡すと、木曽の名峰「御嶽山(おんたけさん、標高3067m)」も!初夏には十分に残雪が残っており、別格の存在感を誇っています。


標高の低い屏風山ですが、前半に紹介した白山に加えて、日本屈指の高山を数々見渡せる点も魅力と言えるでしょう。

ここまで日本屈指の名峰を見渡せる低山はレアです!
  • 安全な下山を心がけましょう

北屏風山(きたびょうぶやま、標高790m)を過ぎたら、標識にしたがって下山していきましょう。


道は明瞭で危険箇所はありませんが、少し落ち葉で滑りやすくなっていることもあるので、注意が必要です。最後まで鮮やかな緑に癒される登山を楽しんでくださいね。


いかがでしたでしょうか?それほどメジャーではないものの、今回ご紹介した屏風山には素晴らしい里山の趣が詰まっています。


ぜひサクッと日帰りハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?

難易度も高くなく、山の魅力が詰まった「屏風山」は、登山入門にオススメです!

この記事のレポーター

土庄雄平
土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員のかたわら、山岳自転車旅ライターとして活動する。飛騨地方の雪山が大好物。春は北アルプス麓の桜に見惚れ、夏は清流と瀑布に涼み、秋は霊峰白山の紅葉に抱かれる。

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