岐阜の登山・ハイキングスポット5選。心洗われる緑の絶景に出会う山旅
- 土庄雄平
- 投稿日;
四季ごとにバリエーション豊かな表情を見せてくれる自然ですが、やはり生命力溢れんばかりに色づく緑にはとても心洗われますね。
今回は、そんな春から夏にかけて訪れてほしい登山・ハイキングスポットをご紹介!入門から本格登山まで、難易度とおすすめの理由もあわせて解説します。
日本三大山城の一つ。自然に溶け込む「岩村城跡」
まずご紹介したいのは、恵那市にある「岩村城跡」。標高717mに位置し、江戸幕府諸藩のお城の中でももっとも高い標高に築かれた山城として有名です。岡山県・備中松山城と奈良県・高取城とともに日本三大山城の一つに選ばれています。
本丸のそばの出丸まで車でアクセスできますが、山城の風情を味わいたいのなら、岩村歴史資料館からハイキングをするのがオススメです。
勾配がある石畳の道を進みながら、堅固に築かれた城郭の礎石を鑑賞することができます。一見、修行を思わせる道ですが、緑豊かな木々に目を奪われ、木漏れ日が気持ち良いです。
ゴールの本丸へ至ると、目の前にはどっしりと佇む恵那山(えなさん、標高2191m)と、その背後には中央アルプスの山並み。自然と調和する山城景観を楽しめます。
茶畑と揖斐の山が作る絶景「岐阜のマチュピチュ」
美しい清流が流れ、母なる山々に囲まれた揖斐川町。そんなこの町で、海外の世界遺産を彷彿とさせる絶景が見られると話題を呼んでいます。
そのスポットとは春日上ヶ流(かみがれ)地区にある「天空の茶畑」です。標高300mの山の中腹で、古くからお茶の栽培を行い、複数の農家さんで広大な茶畑を管理しています。
夏にかけては一層緑が濃くなり、青空との対比が爽やかです。お茶の栽培に従事する農家さんの姿も絵になります。
絶景と名高い展望ポイントは、駐車場から徒歩で約20分ほど登った場所。見下ろせば、山々に抱かれて、テーブル状に展開する茶畑と集落。まるでマチュピチュを思わせるパノラマが広がります。
引き込まれるような一面緑の景観。思わず肩の力が抜けて、ふぅーっと深呼吸をしてしまうはず。いつまで眺めていても飽きない、エキゾチックな風も感じられる日本の原風景です。
- 【コース概要 / 岐阜のマチュピチュ】
距離 約1.3km
難易度★
体力 ★★
備考:スニーカーと歩きやすい服装でのぞんでください。駐車場から案内板に沿って進んでいきます。
緑と滝に癒される。「乙女渓谷」の森林浴回廊
小秀山(こひでやま、標高1982m)の山麓に位置する「乙女渓谷」。乙女渓谷キャンプ場も備えており、多くのお客さんで賑わいますが、実はその奥にハイキングコースが続いています。
“森林浴回廊”と名付けられた遊歩道は、夫婦滝まで続いており、往復約4時間ほど。よく整備され、木道がメインのため、トレッキングシューズがあれば初心者でも安全に登れます。
木々の緑が本当に美しく、クライマックスには水しぶきを上げる圧巻の滝が待っているため、涼やかに楽しみたい初夏に一押しのスポットです。
そんな乙女渓谷で、ひときわ心奪われるのは、木々の緑が映り込む水面。光の入り方によって、刻一刻と輝きを変えていきます。
歩きながらお気に入りのポイントを見つけて、ゆったりと休憩するのも良いでしょう。明暗があり景色変化に富んでいるので、カメラで切り取るのが楽しい撮影スポットです。
- 【コース概要 / 乙女渓谷】
距離 約3.5km
難易度★★
体力 ★★
備考:トレッキングシューズなど登山装備があるとベター。足元が悪いところもあるので、注意しながら歩きましょう。木道破損のため通行止めとなっていた小秀山登山道(二の谷ルート)は令和4年4月5日より通行止めが解除されました。夫婦滝以降は本格的な登山道のため、相応の準備が必要です。
緑の山並みが美しい「納古山」ぐるりと周回コース
登山といえば日本アルプスを有する飛騨地方の印象が強いですが、実は美濃地方にも気持ちよく歩ける名山が揃っています。
中でも七宗町「納古山(のこやま、標高633m)」は、往復約2時間半と手軽で、山頂では360度の大パノラマを楽しめるため、登山初心者にオススメです。
JR上麻生駅の手前から続く木和谷(こわたに)林道にある駐車場を起点に、ぐるりと一周することができます。
中級コースと初級コースの二つの案内がありますが、中級コース(登り)で初級コース(下り)で回ってくるのがオススメ!
中級コースはアドベンチャーな岩場、初級コースは心地よい森林浴を楽しめます。山頂では御嶽山(おんたけさん、標高3067m)や白山(はくさん、標高2702m)を望み、周囲に広がる緑の山並みは息を呑む絶景です。
- 【コース概要 / 納古山】
距離 約5km
難易度★★
体力 ★★★
備考:トレッキングシューズなど登山装備が必須です。足元が悪いところもあるので、注意しながら歩きましょう。YAMAPなど登山地図GPSアプリ(無料)を活用するのがオススメです。木和谷林道へのアクセスはとても分かり辛いためGoogle Mapで「納古山駐車場」をあらかじめ検索しておくと良いでしょう。
天空に浮かぶ池。緑に包まれる別天地「夜叉ヶ池」
岐阜・福井県境に位置する「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」は、標高1000m以上の場所にあり、天空の池として親しまれる登山スポットです。
泉鏡花の戯曲でも龍神伝説が取り上げられたり、天然記念物・ヤシャゲンゴロウが生息する神秘の池として知られています。四季折々美しいですが、初夏の青空を映し出す、水鏡が見事です。
町道・池ノ又線の冬季閉鎖が解除される6月中旬ごろから、入山できるように。林道の終点から往復4時間ほどの道のりです。
池自体の風景も大変美しいのですが、夜叉ヶ池に至るラストに現れる「夜叉壁(やしゃがかべ)」もイチオシ!青空に向かって、緑の登山道を進んでいく体験は、この上なく冒険心を満たしてくれます。
少し険しいポイントもありますが、しっかり足場を固定して登れば、初心者やお子さんでも登ることができます。夏は暑いので、しっかりと水分補給をしながら挑んでみてください。
- 【コース概要 / 夜叉ヶ池】
距離 約5km
難易度★★★
体力 ★★★
備考:トレッキングシューズなど登山装備が必須です。足元が悪いところもあるので、注意しながら歩きましょう。YAMAPなど登山地図GPSアプリ(無料)を活用するのがオススメです。また、町道・池ノ又線が通行可能かどうか事前に確認すると良いでしょう。お問い合わせ先:坂内振興事務所(0585-53-2111)。
緑が鮮やかな岐阜の絶景に癒されよう!
いかがでしたでしょうか?今回は春から夏にかけて楽しめる岐阜の登山・ハイキングスポットをご紹介しました。
外で過ごすのが清々しい季節。色鮮やかな緑を眺めながら、爽やかな風でクールダウンする時間は、このシーズンならではの至福のひと時です。
ぜひ準備を万端にして、日帰り登山・ハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
- 納古山では4代目NOKORINも待っています!笑
距離 約1.7km
難易度★
体力 ★★
備考:スニーカーと歩きやすい服装でのぞんでください。駐車場から案内板に沿って進んでいきます。