地元レポーター発!旅のコラム

新穂高温泉「深山荘」宿泊体験記 | 北アルプスに抱かれる一軒の秘湯。大露天風呂と岐阜の幸を味わう非日常の旅

土庄雄平
土庄雄平
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飛騨高山から車で約1時間ほど走るとたどり着く、北アルプス・穂高連峰の山麓。

標高約3,000m級の火山群からなるこの山脈は、温泉の恵みをもたらす母なる大地であり、奥飛騨温泉郷と呼ばれる5つの秘湯を育みます。

今回はその中でも、イチオシのお宿「深山荘(しんざんそう)」をご紹介!新穂高温泉の中でも一番大きい源泉掛け流しの大露天風呂や、山渓の幸が詰まったお料理を楽しめます。

隔絶したロケーションの中、日常を忘れてリフレッシュしたいという方にオススメの秘湯宿です。

北アルプスに抱かれる一軒の秘湯

  • 蒲田川沿いの秘湯の一軒宿
  • かじか橋を渡ってお宿へ
  • 振り返ると百名山の焼岳(やけだけ、標高2,455m)

「深山荘」があるのは、北アルプスの懐を流れる蒲田川沿い。新穂高温泉の中心部と、新穂高ロープウェイ・新穂高温泉駅の間に位置しています。


周囲に他のお宿はなく、まさに”秘境の一軒宿”と呼ぶに相応しい佇まいです。


エメラルドブルーに輝く美しい清流や、心地よく響くせせらぎ、日本屈指の高峰が作り上げる渓谷地形など、野趣あふれる風情や景観がポイント。


駐車場から橋を渡って、お宿に入る導線も面白いですね。北アルプスの自然に溶け込むロケーションの良さも魅力と言えるでしょう。

なんだか懐かしい。質素だけど温かみのあるお宿

  • 山荘の情緒を感じさせる、素朴な佇まい

山荘風の外観をみせる「深山荘」。登山者に愛される秘湯として、素朴で温かみのある雰囲気を醸し出します。


まずはスタッフさんとお客さんの距離感が絶妙です。


「好きなようにゆっくり過ごしてね」という自由なスタイルなので、それほど交流が多い訳ではないのですが、どこか実家に帰ってきたような安堵感が味わえます。

  • 落ち着いた時間の過ごせるお部屋
  • 窓の外にはエメラルドブルーの清流

また総部屋数が16という小規模なお宿なのも嬉しいポイント。慌ただしさは皆無で、静かな秘境らしい時間のなかで、日常を忘れてリラックスすることができます。


お部屋の中からも蒲田川を見渡すことができ、気持ちの良いマイナスイオンを感じられます。

唯一無二のロケーション。奥飛騨を代表する大露天風呂

  • 3段にもなる開放感抜群の大露天風呂

「深山荘」に宿泊する醍醐味は、新穂高温泉の中でも一番大きな岩造りの大露天風呂に何度でも入れる点です。


大露天風呂は3段構成になっており、上2つが男性用で、1番下の露天風呂のみ混浴。またそれとは別に女性専用露天風呂も設けられています。


混浴のため水着の着用も可能。宿でも「湯浴み着」を無料で貸し出してくれますが、気になる方はあらかじめ持参するのが良いかもしれません。

  • 抜戸岳を望む、唯一無二の景観の良さ
  • 雲がかかると荘厳な面持ちに

広々とした露天風呂には、湯の花がたっぷり。硫黄の香りが心地よい単純泉で、さっぱりとした肌触りながら、秘湯らしい泉質の良さも感じられます。


北アルプスの山々に抱かれ、蒲田川の清流を眺めるロケーションは唯一無二。百名山・笠ヶ岳の隣にそびえる抜戸岳(ぬけどだけ、標高2,812m)の山容も見事です。

  • 蒲田川と一体になれる最下段のお風呂

清流の流れに耳を傾けながら、一人ゆったりとお湯に浸かる時間は極上のひととき。四季折々変わる自然の表情も味わい深いです。


日帰りでも人気の温泉のため、日中は結構混み合いますが、日帰り入浴の利用は9時〜21時まで。特に早朝の時間はお客さんが少なく、ほぼ貸切で利用することができますよ。

宿泊者だけが利用できる!隠れ家的な貸切風呂

  • 隠れ家感のある、離れの貸切風呂
  • 貸切風呂の入り口

正直、大露天風呂は、遠目から人影を望めるくらい開放感のあるお風呂なのですが、貸切露天風呂は宿から離れており、完全にプライベート空間となっています。


浴槽は二つあり、温度が高めのお湯と、少しぬるいお湯の二つが用意されています。隣にはエメラルドブルーの高原川が流れており、隔絶した秘境感がたまりません。

  • 夕闇の中、静かに浸る貸切風呂
  • 明かりが灯る夜のかじか橋

お湯に浸かりながら、まるで北アルプスの自然と一体になっているような、特別な雰囲気を楽しめます。空いていれば何度でも利用できるのも嬉しいポイントですね。


夜にライトアップされた橋を渡って貸切風呂へ向かう時間も、なんだかアドベンチャー感があります。

朝夕の朴葉味噌が嬉しい。山渓の幸が揃うお料理に舌鼓

  • 贅沢な山や渓谷の幸がずらり
  • 清流でとれる天然の川魚

お腹いっぱい地元の味覚を味わえるのも、お宿に泊まる魅力ではないでしょうか。「深山荘」では、山菜や川魚など、豊かな山渓の幸が詰まった懐石料理をいただけます。


内容は季節によって変わりますが、デザート込みで11品前後と豪華な内容。食べきれないほどのボリュームとなっています。


一品一品は華やかな見た目ではないのですが、どれも素材ならではのおいしさを生かしたお料理ばかり。思わず肩の力が抜ける絶妙な味付けです。

  • 上質な飛騨牛を陶板焼きで
  • とろける脂と濃厚な朴葉味噌のコンビネーション

中でも目玉といえるのが「飛騨牛の陶板焼き」。赤身と霜降りの具合が絶妙なお肉は、分厚く焼いてステーキとしていただきます。


味付けは、飛騨の郷土料理・朴葉味噌。口に入れると肉汁が溢れ出す上質なお肉と、香り豊かな味噌の相性がたまらない一品です。

  • 朴葉味噌でご飯をもりもりいただく朝食

また同じく朝食にもしっかりと飛騨名物「朴葉味噌」が添えられています。季節のキノコの香りが香ばしい味噌と合わさることで、朝から白米が進みますね!


シンプルな構成ながら、もりもり食べられる朝食は一日の大事な活力です。

絶景にもアクセス◎奥飛騨に泊まって北アルプスを満喫

  • 雲があっても雄大な北アルプス大橋
  • 新穂高ロープウェイ・西穂高口駅から眺める槍ヶ岳

最初に北アルプスというと、登山に馴染みのない人にとっては、ややハードルが高いと感じられるかもしれません。


しかしながら奥飛騨温泉郷に宿泊すれば、北アルプスの絶景にぐっとアプローチしやすくなります。


笠ヶ岳(かさがたけ、標高2,897m)が壁のようにそびえる「北アルプス大橋」や、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2ツ星を獲得した「新穂高ロープウェイ」など見どころ満載です。

※新穂高ロープウェイは、2023年5月8日(月)~8月9日(水) の間メンテナンス工事のため運行休止

  • 北アルプスの絶景を楽しめる「槍の回廊」が話題に!

また最近、新穂高ロープウェイの西穂高口駅には新エリア「槍の回廊」もオープンして話題を呼んでいます。筆者も今年の冬に訪れてみました。


ぜひみなさんも温泉・グルメ・絶景全てを満喫する飛騨の旅を計画してみてはいかがでしょうか。

この記事のレポーター

土庄雄平
土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員のかたわら、山岳自転車旅ライターとして活動する。飛騨地方の雪山が大好物。春は北アルプス麓の桜に見惚れ、夏は清流と瀑布に涼み、秋は霊峰白山の紅葉に抱かれる。

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