地元レポーター発!旅のコラム

岐阜と福井の県境・天空に浮かぶ「夜叉ヶ池」へ。奥揖斐から絶景ハイキング

土庄雄平
土庄雄平
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8県にも及ぶ、多くの県と隣接している岐阜県。自然に富み、極上なアウトドアフィールドを数多く有しています。
その中で、あまり注目されていないものの、山岳ライターでもある私が、密かにオススメしたいのが、「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」です!

「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」はどこにある??

「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」が位置しているのは、岐阜と福井の県境エリアです。

標高は約1,100mと、そこまで高くないのですが、とびきり山深く、冒険心を掻き立ててくれます。


天然記念物・ヤシャゲンゴロウなども生息する知る人ぞ知るスポットで、初心者でもハイキングを楽しみながら、天空に浮かぶ池を見に行くことができます。

渓流から樹林帯へ!緑鮮やかな登山道を進む

登山口があるのは、岐阜県揖斐川町。坂内川に沿って走る、国道303号線から林道を14km弱走った場所に位置しています。林道の開通期間は6月上旬から11月中旬です。

※上記以外は冬季閉鎖。詳細情報は、揖斐川町のHPでご確認ください。


登山口から夜叉ヶ池までは片道約1時間40分。よく整備された登山道となっているため、トレッキングシューズを準備すれば、初心者の方でも安全に登山が楽しめます。


スタートすぐ、マイナスイオン漂う渓谷沿いを歩いたら、前半はブナ林の中、緩やかな登りが続いていきます。緑が美しく、風は爽やか。木漏れ日がとても気持ち良いですよ。

なお傾斜がキツい区間はなく、体力に心配な方でも大丈夫!ゆったりとマイペースに進みましょう。日の当たり方で、少しずつ表情を変えていくの原生林に癒されます。

夜叉壁を進んで、天空に浮かぶ池へ到着

登山開始から約1時間で、ブナ林の間からゴツゴツとした山肌が顔を覗かせます。これは夜叉ヶ池へ至るまでに現れる要所、通称「夜叉壁(やしゃがかべ)」です。

しかし、この壁をガシガシと登っていくわけではなく、安全な登山道が整備されているので、ご安心を。一部岩の上を歩く区間もあるため、そのポイントだけ気をつけましょう!


この辺りから傾斜も少し上がりますが、そのため空を仰いで進みます。まるで天空を目指していく情緒は、登山のクライマックスとして相応しく、冒険心をかき立ててくれるでしょう!

なお夜叉ヶ池ですが、山ではなく池が事実上のゴールとなっています。近くにある三周ヶ岳や夜叉ヶ池山にも行くことは可能ですが、迷いやすく道も悪いため、玄人向きな内容です。


池の絶景を味わう三つのポイント

岐阜と福井の県境にある「夜叉ヶ池」。標高約1100mの場所に位置し、”天空に浮かぶ池”という表現が、相応しい佇まいとなっています。

池のほとりから眺めれば、青空と鮮やかな樹林が映り込む、神秘的な絶景を味わえます。北東側にはデッキもあり、達成感に浸りつつ休憩しましょう。


一方で、池から少し離れれば「夜叉ヶ池」を俯瞰できるポイントもあります。山岳情緒がたまらない、唯一無二の風景を楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

まずは、夜叉壁を越えたあと、分岐を少し北(三周ヶ岳方向)に進んだ場所。ここからは、山々に囲まれて、まるで宝石のような輝く、紺碧色の「夜叉ヶ池」が眺められます。


もう一つ、分岐を南(夜叉ヶ池山方面)に進むと、山の鞍部に溜まった「夜叉ヶ池」を望めるポイントも!

途方もなく広がっていく自然の中に、ポツンと存在する池。岐阜と福井の県境・両白山地の奥深さを感じさせる、夜叉ヶ池ハイキングのハイライトとなる絶景です。

天然記念物のヤシャゲンゴロウを探そう!

夜叉ヶ池には、天然記念物の固有種「ヤシャゲンゴロウ」が生息していることでも有名です。じっと目を凝らせば、水中を高速で泳ぐ姿を確認することができますよ。


なお、池にはイモリも多く生息しています。しかし、ヤシャゲンゴロウの天敵はイモリ。つまりヤシャゲンゴロウが絶滅していないのは、この池の生態系のバランスが保たれているから。自然の神秘を感じられる点も「夜叉ヶ池」の魅力と言えるでしょう。


個性的な山がひしめく。岐阜の県境を歩くたびへ

いかがでしたでしょうか?今回は岐阜の県境を歩くたびとして「夜叉ヶ池」ハイキングをご紹介しました。往復3時間半という手軽さながら、初心者でも非日常な大冒険を味わえます。

北アルプスなど、よく知られたメジャーな山以外にも、本当に美しく豊かな自然を味わえることのできる岐阜県。ぜひ一度新緑の6月に入ったら、一度訪れてみてはいかがでしょうか?


なお6月後半から7月には、高山植物のニッコウキスゲの大群落に会えるので、狙ってみても良いかもしれませんね。


<夜叉ヶ池の基本情報>

住所:福井県南条郡南越前町広野

アクセス:(岐阜側)木之本ICから登山口まで車で1時間、登山口から片道1時間40分


※林道の冬季規制解除は揖斐川町のHPでご確認ください。例年、遅くとも6月中旬には解除されます。

この記事のレポーター

土庄雄平
土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員のかたわら、山岳自転車旅ライターとして活動する。飛騨地方の雪山が大好物。春は北アルプス麓の桜に見惚れ、夏は清流と瀑布に涼み、秋は霊峰白山の紅葉に抱かれる。

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