地元レポーター発!旅のコラム

これからが見頃!春から夏へ。飛騨の花咲く絶景を巡ろう【4選】

土庄雄平
土庄雄平
投稿日;
気候もポカポカと次第に暖かくなり、ぶらりと外出したくなる春のシーズン。雪解けとともに桜が咲き誇り、その後6月から7月にかけて、さまざまな花の風景を楽しむことができます。そこで今回は、飛騨地方でみられる花の絶景を厳選してご紹介します。

圧巻の風格を誇る古木「臥龍桜」

  • 龍のような存在感の一本桜

岐阜県高山市にある「臥龍桜(がりゅうざくら)」は、樹齢約1,100年の古木で、その威厳ある姿が訪れる人々を魅了します。この桜の名は、龍が地に臥しているように見えるその外観に由来しており、エドヒガンザクラの壮麗さが際立つ名所です。

  • 青空とピンクの対比が爽やか

春になると、淡いピンクの花が枝いっぱいに咲き誇り、爽やかな青空とのコントラストが美しく映えます。この桜は高山市の指定天然記念物にも登録され、長い年月を生き抜いてきたその生命力と佇まいが、見る者を圧倒します。

  • 悠久の歴史に思いを馳せるスポット

また、観光客が多い季節には夜間のライトアップも行われ、昼夜を問わず幻想的な風景が楽しめるのも魅力です。臥龍桜の歴史に思いを馳せながら、のどかな春の風情を心ゆくまで堪能してみてください。

夜桜ライトアップをはしごできる「飛騨あさひ桜めぐり」

  • 鳥居との共演が印象的な浅井神明神社

高山市街の南東にある朝日町は、どこか懐かしい田園風景と伝統的な日本家屋が広がる場所です。最近では、しだれ桜のライトアップが話題になっています。この地域では、車で数分の範囲にライトアップされたスポットが点在しており、夜桜を楽しみながら、ゆっくりと巡ることができるのが魅力です。

  • 水鏡が見事な青屋神明神社

特に見応えがあるのは、二つの神明神社です。浅井地区の神明神社には、飛騨あさひ地域で最大級のしだれ桜があり、その大きな枝が堂を覆いかぶさるように咲き誇ります。一方、青屋地区の神明神社では、水田に映る夜桜の水鏡が見られ、その静寂な夜の中で息を呑むような幻想的な光景が広がります。

  • 静かに夜桜を楽しめる薬師堂

薬師堂と天満神社はややこじんまりとしていますが、それゆえにお客さんも少なく穴場スポット。桜の季節でも高山の山間部は夜冷え込むことがあるので、防寒対策を万全にして訪れることをお勧めします。

北アルプスの絶景も待つ。新穂高ロープウェイの「水芭蕉群生地」

  • 山の雪溶けを伝える水芭蕉

奥飛騨の人気観光名所である「新穂高ロープウェイ」。その終点、西穂高口駅付近の園地では、雪解けが進む6月に水芭蕉が見頃を迎えます。標高2,000mを超える場所での水芭蕉の群生は、全国的にも非常に珍しいです。

  • 一つひとつが可愛らしい佇まい

水芭蕉は、緑の穂が白い花びらに包まれたような愛らしい姿が特徴ですが、実はその白い部分は花びらではなく、苞(ほう)と呼ばれる、花を守るために変化した葉です。よく見ると、中央の穂にあたる部分に、小さな花が密集して咲いているのがわかります。

  • シラビソの森を越えて西穂丸山へ

また、園地内には、槍の回廊をはじめとする北アルプスを一望できる展望所が整備されており、非日常的な景色を楽しむハイキングにもってこい。さらに登山を楽しみたい方には、西穂丸山を目指すコースもおすすめです。

希少な花々の宝庫!白山の「高山植物」

  • 山上の別天地・白山

岐阜県と石川県の県境に位置する「白山」は、日本百名山の一つであり、夏には高山植物が豊かに咲き誇る名所として知られています。標高が高く涼しい気候のため、6月から8月の限られた期間にしか見られない高山植物が、厳しい環境の中で美しく花を咲かせます。

  • 花々が咲き乱れる初夏の白山
  • ハクサンコザクラ
  • ニッコウキスゲ
  • ギンリュウソウ
  • クロユリ
  • イワカガミ
  • キヌガサソウ

特に、コマクサやハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなどの希少な花々が咲き誇る姿を目当てに、全国から植物愛好家や登山者が集まります。白山の名前を冠したハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロなどの花々が多く見られるのは、この山が早くから高山植物の研究の場として注目されてきたためです。

  • 白山山頂付近から室堂を見下ろす

白山の主要登山ルートの一つである岐阜県側の平瀬道コースは、白水湖をスタート地点とし、往復で約8時間を要するロングコースです。日の出前に余裕を持って入山することをお勧めします。標高が上がるにつれて、目にする花々や広がる景色が劇的に変化し、日常を離れた高山の世界が待っていますよ。

色とりどりの花咲く絶景が待つ飛騨の春〜夏

  • 一期一会の花の絶景を求める旅へ

飛騨の花の絶景が持つ魅力の一つは、他の東海エリアに比べて見頃が少し遅れて訪れることです。これは、飛騨地方特有の涼しい気候によるものです。


一般的に東海地方では桜が3月下旬から4月上旬にかけて満開を迎えますが、標高の高い高山では、例年4月中旬ごろが見ごろとなります。また、雪解けの季節に姿を現す水芭蕉も、標高2,000mを超える新穂高ロープウェイの「水芭蕉群生地」では、見ごろが6月と、平地よりもひと足遅れて訪れます。


ぜひ、豊かな色彩に満たされる春から夏にかけて飛騨を巡って、美しい花々を堪能してみてください。

この記事のレポーター

土庄雄平
土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員のかたわら、山岳自転車旅ライターとして活動する。飛騨地方の雪山が大好物。春は北アルプス麓の桜に見惚れ、夏は清流と瀑布に涼み、秋は霊峰白山の紅葉に抱かれる。

記事一覧

登ってこそ面白い!絶景・登山・歴史を楽しむ岐阜の山城5選
登ってこそ面白い!絶景・登山・歴史を楽しむ岐阜の山城5選
more
紅葉彩る天空の稜線へ。硫黄岳と乗鞍岳をつなぐ平湯尾根を歩く
紅葉彩る天空の稜線へ。硫黄岳と乗鞍岳をつなぐ平湯尾根を歩く
more
避暑を求めて岐阜・秘境の旅。北アルプスと清流に癒やされる、夏の涼スポット4選
避暑を求めて岐阜・秘境の旅。北アルプスと清流に癒やされる、夏の涼スポット4選
more
一度は挑戦したい「各務原アルプス」大縦走|東海屈指の低山ロングトレイルを歩く
一度は挑戦したい「各務原アルプス」大縦走|東海屈指の低山ロングトレイルを歩く
more

関連記事

いま読まれている人気記事

登ってこそ面白い!絶景・登山・歴史を楽しむ岐阜の山城5選
登ってこそ面白い!絶景・登山・歴史を楽しむ岐阜の山城5選
岐阜には、山の上に築かれた山城がたくさんあります。城跡を訪ねるだけでなく、そこまでの道のりも楽しめるのが山城歩きの面白いところ。坂道や石段を登った先には、城下町や山々を見渡す思いがけないパノラマが待っています。今回は、岩村城、苗木城、下麻生城、岐阜城、郡上八幡城の5つをご紹介。しっかり歩いて楽しめる山城を中心に、歴史と絶景を一緒に楽しめる旅をご案内します。
more
長良川の源流域をめぐる郡上ドライブ|白山信仰と清流の恵みを感じる一日旅へ
長良川の源流域をめぐる郡上ドライブ|白山信仰と清流の恵みを感じる一日旅へ
まだまだ暑さが続くこの時期に訪れたいのが、郡上市北部に広がる長良川の源流域です。
山々が育む豊かな水は、美しい風景をつくるだけでなく、この地の信仰や文化、食も支えてきました。
今回は、石徹白(いとしろ)から高鷲、白鳥へ。木々に囲まれた神社や涼やかな滝、水の行方を分ける分水嶺を訪ね、郡上の清流の恵みも味わいます。残暑をしばし忘れて、郡上の「水」をたどる一日ドライブ旅です。
more
わんこと過ごす!わんダフルな1日 in 岐阜
わんこと過ごす!わんダフルな1日 in 岐阜
ふわふわの毛並み、つぶらな瞳、しっぽを振って近づいてくる姿。それだけで、思わず笑顔になりますよね。

犬と一緒に過ごしたり、触れ合って癒やされたり、ただ眺めてほっとしたり。ワンちゃんとの時間の楽しみ方は、人それぞれです。

愛犬とお出かけしたい方も、今は飼えないけれど触れ合いたい方も、それぞれのスタイルで楽しめる場所があります。

今回は、岐阜県内でドッグカフェやふれあいスポットなど、ワンちゃんとの多彩な時間を楽しめる場所をご紹介します。
more