地元レポーター発!旅のコラム

【岐阜・大垣】ぜひ立ち寄りたい!おしゃれで人気の最新コーヒーショップ3選

各務ゆか(2021年度~2024年度)
各務ゆか(2021年度~2024年度)
投稿日;
ここ数年、岐阜県大垣市には豆や焙煎、そして空間作りにこだわるコーヒーショップが続々と誕生しています。

今回は、筆者がおすすめしたい大垣のコーヒーショップを3店舗ご紹介。大垣観光の途中でコーヒー休憩に使うのにぴったりです。どの店主さんも素敵な方ばかりで、好みを伝えておすすめの豆を買って帰ることもできます。

大垣に訪れた際の立ち寄りスポットとして参考にしてみてくだいね!

1. TASTORY COFFEE AND ROASTER|大垣市鶴見町

女性焙煎士である杉江美奈子さんが営む「TASTORY COFFEE AND ROASTER(タストリーコーヒーアンドロースター)」。自身が初めて飲んだスペシャルティコーヒーの美味しさに感動し、コーヒーの世界に入った杉江さん。元々やっていらっしゃったライターの道から一転し、2015年3月、地元の大垣にお店を開かれました。

当時はまだ珍しかったスペシャルティコーヒー豆専門店。店頭には常時、ブレンドが4種類、単一農園のシングルオリジンコーヒー豆は10〜15種類ほどがラインナップ。一つひとつの豆の特徴を捉えながら、常に新鮮なコーヒーを味わってもらえるよう、少量ずつこまめに焙煎していらっしゃいます。

「コーヒーは産地によって個性があるので、それを引き出せるように焙煎度合いを考えています」という杉江さん。どの豆もしっかりと管理され、焙煎で十分に水分を飛ばしてあるため、こちらの豆で淹れたコーヒーは冷めて飲んでも不思議と美味しいのです。

コーヒーをオーダーするとその場で淹れてくれて、美味しい淹れ方や豆の選び方などを丁寧に教えてもらえるのも嬉しいポイント。豆を買うついでに、コーヒーを一杯いただき杉江さんとコーヒー談義をするのもありです。


週末限定で酵母を使ったドーナツやプリンなども販売されているので、欲しい方は、Instagramでチェックしてから行くのがおすすめです!

■店舗情報

店名:TASTORY COFFEE AND ROASTER

住所:岐阜県大垣市鶴見町288 栄光ビル1F

電話:0584-47-8336

定休日:月曜日+不定休

営業時間:11:00~18:00

2. Buthtub|大垣市本町

大垣駅から徒歩約15分。大正5年に建てられた蔵を改装してコーヒーショップを営む「Buthtub(バスタブ)」。2023年5月、東京でモデルとしても活動していた末永謙二さん、吉田ヴェロニカさん夫婦が謙二さんの地元である岐阜にUターンして開いたお店です。

東京でお二人はモデルの仕事の他に、謙二さんはコーヒーの商社で、ヴェロニカさんはアパレルでも働いていらっしゃいました。お二人ともコーヒーが好きだったことから、アパレルとコーヒーのポップアップを出店。その中で「いつかコーヒーショップを開いてみたい」という思いを強くしていき、現在のお店に繋がったのだそう。

2022年9月に岐阜へ戻り、物件を探していたところ出会ったのが現在の蔵。和と洋が絶妙なバランスでミックスされていたり、黒枠の自動扉が好きなポイントだったのだと言います。1階には注文を受けてコーヒーを淹れるカウンターが、2階には広いカフェスペースもあり、落ち着いてコーヒー等をいただける空間が広がっています。


店名の「Buthtub(バスタブ)」には、内陸県である岐阜県にも「みんなで波を起こそう」という意味が込められています。

ブレンドは浅煎りと深煎りの2種類。浅煎りはティーライクに、深煎りはヴェロニカさんが甘いコーヒーが好きなことから、砂糖を入れても入れなくても美味しく飲める味に仕上げてあります。焙煎はお二人が岐阜に帰ってきてから色々なコーヒーショップを回り特に美味しくて感動したという、岐阜市の「SHERPACOFFEEROASTERS」に依頼しています。

ブレンド2種類の他に主に東京のロースターから仕入れるシングリオリジンの豆も用意。デカフェも入れて常時9種類の豆がラインナップしています。

本場スペインの味を再現したという「バスクチーズケーキ」も人気。クリームチーズと砂糖がたっぷり入り、生地の甘さと表面のこげ目の苦味との接妙なバランスが表現された逸品です。

1階にはヴェロニカさんがデザイナーを務める「Buthtubwear」の商品が並びます。バスタブから波が溢れかえるモチーフが乗ったTシャツやスウェットなど、シーズンごとに多数のウェアが揃えられているので、コーヒーと共にショッピングを楽しむこともできます。


とっても気さくな人柄のお二人に会いに、日常的に訪れる地元ファンも多い「Buthtub」。大垣を訪れた際は、ぜひ立ち寄りたい最新コーヒーショップです。

■店舗情報

店名:Buthtub

住所:岐阜県大垣市本町2-53 サンクチュアリ大垣1F

電話:070-8354-556

営業時間:11:00~19:00

定休日:水曜日

3. HANAKIRIN COFFEE ROASTER (華きりんコーヒーロースター)|大垣市西外側町

2023年12月、築70年の古民家をシェアキッチンが集まるスペースとしてリニューアルオープンさせた「ennoie(えんのいえ)ミドリバシ」(取材記事はこちら)。その一角で、路地裏STANDとしてオープンしたのが「HANAKIRIN COFFEE ROASTER」です。

元々は父親が大垣市昼飯町で開いていた「自家焙煎珈琲 華きりん」という店を引き継ぎ、切り盛りしていた店主の児玉さん。2023年12月より昼飯町のお店は焙煎専用のスペースに変え、「ennoie ミドリバシ」にて木・金・土曜のみ「HANAKIRIN COFFEE ROASTER」としてテイクアウト専門のお店をスタートされました。


「直火焙煎」と「スペシャルティコーヒー」を掛け合わせた豆を揃えているのが最大の特徴。直火で豆本来の味を引き出し、さらにじっくりと中火で中まで火が通るように焙煎された豆はまろやかで奥深い味に仕上がっています。

東京のスペシャルティコーヒー専門の卸から高品質な豆を仕入れ、オリジナルの直火焙煎で、常時3種類のブレンドと10種類のスペシャルティコーヒー豆を用意。中煎りから深煎りのコーヒーが多く、常に新鮮な豆がラインナップしているので、すっきりした味わいのコーヒーを楽しむことができます。店頭でも一杯ずつ丁寧にハンドドリップしてもらえるので、お気に入りの豆を見つけるために、コーヒーをテイクアウトして楽しむのもありです。

店の目の前には、大垣の観光スポットでもある水門川遊歩道「四季の路」があります。桜のシーズンにはコーヒーを片手に周辺散策するのもおすすめです。大垣の最新注目スポットにできた「HANAKIRIN COFFEE ROASTER 」さん、ぜひ行ってみてください!


■店舗情報

店名:HANAKIRIN COFFEE ROASTER (華きりんコーヒーロースター)

住所:岐阜県大垣市西外側町2-46

営業日時:木・金・土曜 11:00~17:00

この記事のレポーター

各務ゆか(2021年度~2024年度)
各務ゆか(2021年度~2024年度)
東京や名古屋の出版社に勤務後2014年に地元岐阜にUターン。ライターとして雑誌やWEBで執筆を行う。県内を思いつくままにドライブして地元情報を探すのが大好き。“岐阜ってこんなにすごい”を伝えるために日々奮闘中。

記事一覧

一般道からも利用できる「養老SA下り」!ここでしか食べられない限定グルメも!
一般道からも利用できる「養老SA下り」!ここでしか食べられない限定グルメも!
more
ご当地スーパーで買える「岐阜のお土産」。おすすめ8選
ご当地スーパーで買える「岐阜のお土産」。おすすめ8選
more
センスの良いお菓子で喜ばせたい!岐阜の今っぽい手土産10選
センスの良いお菓子で喜ばせたい!岐阜の今っぽい手土産10選
more
新しくなった岐阜県庁舎、展望ロビーから360度の景色を見渡そう!
新しくなった岐阜県庁舎、展望ロビーから360度の景色を見渡そう!
more

関連記事

いま読まれている人気記事

岐阜に新たな観光スポット「岐阜城楽市」がオープン!
岐阜に新たな観光スポット「岐阜城楽市」がオープン!
岐阜に新たな観光商業施設「岐阜城楽市」が誕生しました。
場所は金華山の麓。岐阜公園です。
工事中、何度もここを通り、時にはバスの窓からチラッと様子が見えたりして楽しみにしてました。
岐阜公園は子どもの頃から行っていた場所ですが、昔はここに図書館や動物園、水族館があったと聞いた事があります。その時から何度も進化し続けている岐阜公園は、歴史ある城下町に誕生する「現代の楽市楽座」として、「『岐阜』を嗜み、OMOTENASHI(おもてなし)を堪能する」をコンセプトにした商業施設です。
信長公が現代にいたら、こんな風に賑わいを持たせたんだろうな!と思いながら取材しました。
more
岐阜でしか買えないオススメお菓子|お土産にもオススメ!
岐阜でしか買えないオススメお菓子|お土産にもオススメ!
岐阜駅は、旅行帰りに立ち寄る人はもちろん、地元の人にとっても日常的に使う便利な場所です。

そんな駅には、岐阜ならではの素材や技を生かした魅力的なお菓子が数多く並んでいます。昔ながらの定番から、パッケージや味わいに工夫を凝らした新しいスイーツまで、普段のおやつにも手土産にもぴったり。

この記事では、そんな岐阜駅で手に入る「岐阜でしか買えないお菓子」を私の目線でランキングにしました。地元の方も訪れる方も楽しめる、とっておきの味をご紹介します。
more
映画『ブラック・ショーマン』岐阜ロケ地めぐり|郡上と苗木城、“名もなき町”の舞台へ
映画『ブラック・ショーマン』岐阜ロケ地めぐり|郡上と苗木城、“名もなき町”の舞台へ
2025年9月12日に公開された、福山雅治さん主演の映画『ブラック・ショーマン』。東野圭吾さんの人気小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を原作に、福山さんが殺人事件に挑む一流マジシャンを演じています。
全国各地で撮影が行われた本作の中でも、物語の舞台「名もなき町」として印象的に描かれたのが、岐阜県の郡上市と中津川市。昨年の紅葉の季節に撮影された映像では、清流と城下町が織りなす郡上八幡の風景や、山城・苗木城跡の雄大な眺望が美しく映し出されています。今回は、そんな映画の世界を彩った岐阜のロケ地をめぐります。
more

オススメのPick Up 記事

お気に入りのうつわを見つける!多治見「本町オリベストリート」
お気に入りのうつわを見つける!多治見「本町オリベストリート」
多治見市の観光スポットの一つ「本町オリベストリート」は、歴史の趣が色濃く残る風情あるエリアです。

明治初期から昭和初期にかけては美濃焼の陶磁器問屋が軒を連ね、多治見の商業の中心として大いに賑わいました。

約400m続く街道沿いには、当時の商家や蔵をリノベーションした建物が並び、美濃焼の専門店をはじめ、おしゃれなショップやギャラリー、カフェへと生まれ変わっています。

また、多治見が舞台のアニメ「やくならマグカップも」にも登場し、ファンの間では“聖地”の一つとして知られています。戦国武将であり茶人として知られる古田織部の自由で斬新な精神を現代の街づくりに取り入れたオリベストリート。さっそく散策へ出かけましょう。
more
飛騨高山 東山文化にふれる旅~歴史を巡る 東山寺町と東山遊歩道(前編)~
飛騨高山 東山文化にふれる旅~歴史を巡る 東山寺町と東山遊歩道(前編)~
岐阜県観光連盟職員で高山市出身の池田です。
今回は、我が地元、我が誇り 東山寺町(東山寺院群)・東山遊歩道を巡る旅を紹介します。

【こんな方におすすめ】
高山市の歴史・文化にふれたい人
寺社・寺社建築(飛騨の匠の技)に興味がある人
ふるさとの魅力を再発見したい高山市民
more
秋の中山道を歩こう|鵜沼宿から馬籠宿までの旅の記録とガイド
秋の中山道を歩こう|鵜沼宿から馬籠宿までの旅の記録とガイド
江戸と京都を結ぶ"姫街道"ともよばれる五街道のひとつ、中山道。
そのうち岐阜県を横断する「美濃路」には、木曽川のきらめき、宿場町の面影、紅葉の石畳道など、四季折々の美しい風景が残されています。
かつて姫君や旅人が歩いた道を、ゆっくりと自分の足でたどり、美濃路の風土や歴史、自然の恵みを堪能できる旅。
今回は、鵜沼宿から馬籠宿まで約100kmを4日間で歩いた記録とともに、その魅力をご紹介します。
more