岐阜のお土産にいかが?「ごはんのお供」+「炊き込みご飯の素」全13品を実食レポート!
- 長月あき
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①鮎料理専門店十六兆「鮎塩焼きほぐし」/大垣市
海なし県の岐阜県は、川魚に馴染みが深く、とりわけ鮎は岐阜の県魚とされるほど、身近な魚のひとつ。岐阜県産の長良川の種鮎を、「水の都」大垣の地下水で育てた、鮎料理のお店が大垣市にある「鮎料理専門店十六兆」です。同店では鮎を使ったこだわりのオリジナル商品を何種類か出していますが、中でも「鮎塩焼きほぐし」は、ごはんのお供にぴったり。鮎の塩焼きをそのまま瓶詰めにしているそうで、思わず「今、焼いたばっかり?」と聞きたくなるような、焼きたての鮎の豊かな香りと、香ばしさが、鮎好きにはたまりません。「これぞまさに鮎!」と言いたくなる逸品です。
②山川醸造株式会社「ふりかける醤油」/岐阜市
木桶仕込みにこだわった、たまり醤油と豆みそを醸造している岐阜市の山川醸造株式会社。同社の「ふりかける醤油」は、たまり醤油を絞った後に残る「たまり粕」とたまり醤油を、日本海の海水と一緒に煮詰めて作られた焼塩です。瓶入りもありますが、お試しサイズにちょうどいい3g入りの小袋は、個包装のお菓子のように、お土産として配るのもよさそう。パッケージもかわいいですね。ふりかける醤油に、香りの持ちがよいとされる飛騨山椒をあわせた山椒入りと2種類あります。
少し舐めてみると、まろやかで旨みを強く感じる塩です。山椒入りの方は袋を開けると清々しい香りがふわっと。ごはんにのせて食べても山椒の風味がしっかり感じられました。卵がけご飯に、お醤油代わりに入れてもよく合いましたよ。
③胡麻(ごま)の郷「しょうゆ味 ごま」/関ヶ原町
関ヶ原町にあるごまのテーマパーク「胡麻(ごま)の郷」。ごまの歴史や製法、文化などごまに関する様々な知識を、大人から子どもまで楽しく学べるスポットです。こちらのショッピングコーナーには、お菓子や調味料をはじめとする多種多様なごま製品が並び、ごはんのお供も色々……。せっかく関ヶ原町に来ているので、今回は「胡麻の郷」の名前が入ったパッケージの定番商品、「しょうゆ味 ごま」を選びました。ご飯に振りかけると、ほんのり醤油味のついたごまの、香ばしい風味が感じられます。それほど濃い味ではないので、たくさん振りかけても大丈夫。卵ご飯にもたっぷりかけて食べるとおいしいです(私はいつもなら写真の3倍以上はかけます)。手軽に色々な料理に使えるので、便利で実用的なお土産になりそう。ちなみに同シリーズの「梅味ごま」もごはんのお供にぴったりですよ。
そして、ごはんのお供ではありませんが、ショッピングコーナーで販売しているごまのアイスクリームは、かなりイチオシです!
④ヤマコノ味噌平醸造株式会社「おかずみそ」/八百津町
八百津町で醤油、味噌の醸造をしている明治十三年創業の老舗、ヤマコノ味噌平醸造株式会社の「おかずみそ」。小さく刻んだなす、人参、ごぼう、八升芋、生姜が入ったもろみ味噌です。食感の違う野菜がたくさん入っていて、まさに野菜のおかず。体にもよさそうですよね。なすは少し大きめにカットしてあるのが、個人的に嬉しいところです。口に入れるとピリッとした辛みがあり、そのあとで甘み・旨みが広がってきて、味に深みを感じます。
⑤ヤマコノ味噌平醸造株式会社「八升芋の味噌漬け」/八百津町
上記でご紹介したおかずみそにシャキシャキっとした歯ごたえの野菜が入っています。その正体は八升芋。八升芋は岐阜県が「飛騨・美濃伝統野菜」として認証しているキクイモの別名です。この八升芋の味噌漬けも、ごはんのお供にぴったり。袋にごろごろ入っている八升芋を適当な厚みに切っていただくと、シャキシャキ、ポリポリ箸が止まりません。
⑥株式会社天秤や「ひとのせごちそうごはん 飛騨牛朴葉みそステーキ風味」/可児市
岐阜の食材を使った、ごはんのお供「ひとのせごちそうごはん」シリーズ。「飛騨牛朴葉みそステーキ風味」「飛騨牛ハンバーグ風味(トマト&チーズ) 」「飛騨牛ハンバーグ風味おろしポン酢 」「飛騨牛すき焼き風味 」「くいしんぼうタルタル」など、色々な種類があります。今回は私が食べてみたのは「飛騨牛朴葉みそステーキ風味」。朴葉味噌は、岐阜県飛騨地方の郷土料理で、大きな朴の葉の上で、味噌や野菜、きのこ、お肉などを混ぜて焼きます。「飛騨牛朴葉みそステーキ風味」にはエリンギやしいたけがゴロゴロ。口当たりのいい甘めの味噌で、子どもから大人までおいしく食べられそうです。
⑦株式会社天秤や「ひとのせごちそうごはん 飛騨牛ねぎ塩牛丼風味」/可児市
上記と同じく「ひとのせごちそうごはん」シリーズの「飛騨牛ねぎ塩牛丼風味」。たっぷり入ったねぎの塩だれに唐辛子の辛みがピリッと効いています。黒コショウがいいアクセントになっていました。しっかりしたお味なので、がっつりごはんが進みそう。このまま焼き肉などの薬味にも使えそうです。
⑧中山道水戸屋「自然薯味噌漬け」/恵那市
恵那市で自然薯専業農家として、自然薯やその加工品を生産販売している中山道 水戸屋の「自然薯味噌漬け」。5~6センチくらいの長さにカットされた自然薯の味噌漬けが入っています。適当な大きさに切っていただくと、自然薯ならではのシャリシャリとしつつも少し粘り気のある食感と、独特の風味がごはんによく合います。味噌の味がしっかり自然薯に染みこんでいるのは、自然薯を塩漬けしてから味噌で味付けされているからだそう。ごはんだけでなく、お酒も進む!
⑨恵那 銀の森「生姜ご飯の素」/恵那市
恵那市にある自然と食の複合施設「恵那 銀の森」。おしゃれなショップや飲食店が複数集まっており、お土産にぴったりのお菓子やごはんのお供も販売しています。いくつかあるごはんのお供の中から、今回は「生姜ご飯の素」をチョイス。100gの瓶一本で、約3合分の生姜ご飯(混ぜるだけ)ができます。生姜とごまが入った甘めの味付けの中に、ピリッと感じられる生姜の辛味がクセになりそう。辛味は強くないので、幅広い世代に好まれそうなお味です。このままお肉やお豆腐にのせてもおいしいかも。
⑩もりのいえ「特製トマトソース ミックス」/中津川市
中津川市の山里で、大辛唐辛子やにんにくの生産・商品開発 、お弁当販売など様々な事業を行っている「もりのいえ」。この「もりのいえ」が生み出した、中津川市で育ったトマト、にんにく、発酵唐辛子のうまみを濃縮したトマトソースが「ミックス」です。トマトソースなので、ご飯に限らず、パスタやうどん、パンなどのほか、色々な料理に使えます。口に入れると、トマトの爽やかな甘味と旨みがしっかり感じられ、その後にピリリとした唐辛子の辛さがきました。そのままごはんにのせても食べてもいいのですが、シンプルなチーズリゾットにしてもおいしかったですよ。
⑪おらんとこの味「ピリ辛にんにくみそ」「ゆずみそ」など/高山市
飛騨高山の髙山陣屋前で午前中に開催されている朝市で、お味噌、漬物を販売しているお店「おらんとこの味」。みそソムリエのいるお味噌屋さんなのだそう。いろいろな種類のおかずみそが並んでいて目移りしますが、小分け販売しているので、色々な味が試せるのが嬉しいところ。カップ入りもありましたが、小さな袋入りのものは、お土産として配りやすいのがいいですね。今回は「ピリ辛にんにくみそ」「ゆずみそ」「唐辛子みそ」「しょうがみそ」の4種類を購入しました。どれも甲乙つけがたいですが、家族に人気があったのはピリ辛にんにくみそ。その名のとおり、ピリッとした辛みがあり、ほんのりしたにんにくの香りと味が食欲をそそります。私は元々ゆずが大好きなので、香り豊かなゆずみそもお気に入り。ゆず独特のほろ苦さが微かに感じられ、風味のいいお味噌でした。
⑫東濃実業高校×鵜舞屋「サヨリ飯の素」/御嵩(みたけ)町
白いご飯にのせて食べる「ごはんのお供」とは少し違うけれど、手軽にご飯をおいしく食べられるお土産ということで、炊き込みご飯の素もご紹介します。
まずは、中濃・東濃地域に伝わるサンマの炊き込みご飯が手軽に作れる「サヨリ飯の素」。「サヨリ飯」は日本の代表的な郷土料理として「日本五大名飯」のひとつに選ばれています。この地域は山間部で、海に馴染みがないため、昔は細長い魚をすべて「サヨリ」と呼んでいたそう。貴重な魚である塩漬けのサンマを使ったサヨリ飯は、特別な日に振る舞われたごちそうでした。現代になって、各家庭で作られることが少なくなり、常時食べられるお店もないことから、伝統の郷土料理を残そうと、地元の高校生と食品メーカーが共同開発したのが「サヨリ飯の素」です。
缶の中にはサンマのほか、にんじん、しいたけ、ごぼう、油揚げ、生姜などが入っています。缶の中の汁気と具材をお米2合と一緒に炊くだけなので簡単。塩気のあるサンマの存在感はしっかり感じられつつ、ふんわりと優しい素朴な味わいでした。サンマは骨が気になることもなく、パクパク食べられます。
⑬藤よし監修 東濃実業高校×鵜舞屋「とんちゃん飯の素」/御嵩(みたけ)町
上記のサヨリ飯と同じく、地元高校生と食品メーカーが共同開発した「とんちゃん飯の素」。御嵩町は亜炭の産地で、1960年代まで炭鉱の町として栄えていました。炭鉱で働く人たちが、よく食べていたことから地域に根付いた郷土食が「みたけとんちゃん」です。スコップを鉄板代わりに、豚のホルモンと玉ねぎなどの野菜を炒めて、甘辛い味噌ダレで味付けします。「とんちゃん飯の素」はそのみたけとんちゃんを、炊き込みご飯にアレンジした商品です。さより飯同様、2合のお米と合わせて炊くだけ。サヨリ飯とは打って変わって、こってり濃いめの甘辛い味で、ピリっとした辛さが空腹感を刺激します。さすが、元々が肉体労働のスタミナ源になる料理ですね。
ご紹介した商品を購入したお店・施設はこちら
今回ご紹介した商品は、県内各地の道の駅、観光スポット、土産物店、スーパー等で取り扱われていますが、参考までに私が購入した店舗は以下のとおりです(順不同)。
※スポット名の右隣の○数字は、上記記事の商品の頭にある番号です。
- 長良川デパート/岐阜市 ①②
- 胡麻の郷/関ヶ原町 ③
- ヤマコノ味噌平醸造株式会社/八百津町 ④⑤
- 道の駅 みのかも/美濃加茂市 ⑥
- 高山グリーンホテル 飛騨物産館/高山市 ⑦
- もとてらす東美濃/土岐市 ⑧⑨
- THE GIFT SHOP/岐阜市 ⑩
- 陣屋前朝市/高山市 ⑪
- 道の駅 可児ッテ/可児市 ⑫⑬
もちろん、岐阜にはまだまだおいしい「ごはんのお供」がたくさんあります。お土産選びは旅の楽しみのひとつ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
(記事中の商品のパッケージ・内容量等は、2025年3~4月現在のものです。)