地元レポーター発!旅のコラム

これは見ておきたい!岐阜にある美しい現代建築9選

各務ゆか(2021年度~2024年度)
各務ゆか(2021年度~2024年度)
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岐阜には有名建築家が設計した建物がたくさんあります。温泉や自然を楽しむ岐阜の旅もいいですが、県内のクールな現代建築の美しさをまとった建物を巡る旅もおすすめ。岐阜の景観ともマッチした建築物は写真を撮っても映えること間違いなし!
そこで今回は県内の素晴らしい現代建築を9つご紹介します。

1.安藤忠雄氏設計「長良川国際会議場」/岐阜市

まずはじめにご紹介するのは、岐阜市の長良川沿いにある「長良川国際会議場」です。

設計者は世界的な建築家、安藤忠雄氏。長良川や金華山といった自然景観に溶け込むように考えられているとのことで、建物と一緒に景色を見ると、さらに映えて見えてくるから不思議です。

吹き抜けになっている神殿のようなエントランスを抜け、ぐるぐるとコンクリート調の建物の中を歩くと最上階の卵型ドームの国際会議室に入ることができます。外の階段もローマのスペイン広場の階段を思わせる造りで、ここで一休みしてしまいたくなる雰囲気があります。

2.伊東豊雄氏設計「みんなの森 ぎふメディアコスモス」/岐阜市

2015年にオープンした「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。岐阜市立中央図書館のほか展示ギャラリーやホールがあるなど、誰もが利用できる複合文化施設になっていますが、特筆すべきは、東濃のひのきを多用した美しい建物であることです。設計は伊東豊雄氏。設備と一体のデザインで日本家屋のような風通しのよい建築を目指されたそうです。

ぜひ見ておきたいのが2階の図書館。波打つ木製の天井から半透明のろうと型のグローブが吊り下げられています。そこから漏れる光がやわらかな印象で、とても落ち着く空間になっています。

2021年5月、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の向かいに18階建ての「岐阜市役所新庁舎」ができました。その建物の15階と17階に展望室スペース「つかさデッキ」があり、上からみるメディアコスモスの屋根も幾何学模様のようで美しいのでおすすめです。

3.藤森照信氏設計「モザイクタイルミュージアム」/多治見市

モザイクタイル全国一位の生産量を誇る多治見市笠原町にある「モザイクタイルミュージアム」。すり鉢状の緑の斜面に立てられた施設は、粘土を掘り出す採掘場がイメージできる小山のようになっています。設計は、タンポポハウスやラコリーナ近江八幡でも知られる独創的な建築作品で評価の高い藤森照信氏。近づくと壁面には茶碗やタイルなどが埋め込まれていて、ミュージアムに入る前からわくわくが止まりません。

ミュージアム内は登り窯を連想させる階段が続き、登り切った4階の展示室では、丸い穴が空いた天井にモザイクタイルが続く「タイル・カーテン」も展示されています。

4.磯崎新氏設計「セラミックパークMINO」/多治見市

陶磁器をテーマにした施設で岐阜県現代陶芸美術館も有する「セラミックパークMINO」。こちらは建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカ―賞を受賞したこともある磯崎新氏によるものです。多治見の丘陵地帯に建てられ、自然環境との調和を意識した設計になっているのが特徴で、建物からも草木や鳥や動物の鳴き声を楽しむことができます。

山の斜面を生かして作られた美しい人工滝が背景の山の中に自然と溶け込み、とても素敵です。

建物の最上部には水面に浮かんでいるような茶室もあり、予約をすれば借りることも可能です。

5.リチャード・ロジャース パートナーシップ ジャパン設計「テクノプラザ本館」/各務原市

各務原市に整備されている先進情報産業団地「テクノプラザ」。貸出会議室や図書資料室なども併設された「テクノプラザ本館」はイギリスの建築家であるリチャード・ロジャーズ氏によって設計されたものです。コンセプトは自然環境と先端技術の融合。建物は地形に沿った平面の北棟と、傾斜地を生かした3層の階段状になった南棟によって構成されています。

館内に入ると近未来の世界にアプローチされたかのような空間が広がっています。南棟のエントランスホール中央は丸形の天窓で自然光が降り注いでおり、この施設の象徴的な場所になっています。

6.磯崎新氏が選出した女性建築家4名による「ハイタウン北方」/北方町

磯崎新氏がコーディネーターになり、妹島和世氏、高橋晶子氏、クリスティン・ホーリィ氏、エリザベス・ディラー氏の女性建築家4名によってそれぞれの棟が設計された岐阜県営住宅の「ハイタウン北方」。

遠くから見るとシンプルな外観のように見えても、近くで見るとカラフルな壁になっていたりと細かなこだわりを感じることができます。

折れ線グラフのように外に飛び出した階段や、美しい連続のベランダがあるなど洗練されたデザインの団地建物が並びます。


県営住宅で実際に住んでいらっしゃる方もいるため、住人に配慮して敷地外から見学するようにしましょう!

7.磯崎新氏設計「北方町ホリモク生涯センター きらり」/北方町

ハイタウン北方の北ブロックA棟に増設する形で建てられた「北方町ホリモク生涯センター きらり」。こちらはハイタウン北方自体を総合コーディネートした磯崎新氏による設計の建物です。


建物の屋根は、鉄筋コンクリート造による自由曲面シェルと呼ばれる構造になっているのが最大の特徴です。

中には円形の「ホリモクきらりホール」があり、客席が近く一体感が感じられる空間になっています。

8.シーラカンスアンドアソシエイツと武藤圭太郎氏設計「北方町新庁舎」/北方町

ハイタウン北方のすぐ北側にある「北方新庁舎」。東京・名古屋を拠点にしているシーラカンスアンドアソシエイツと岐阜を拠点に活躍する武藤圭太郎氏の共同設計がプロポーザルにて選ばれて竣工されてました。

角度が付いた大きな屋根が特徴で“大屋根の下に人々が集う開放的な庁舎”がテーマになっています。

内部では大屋根の切れ目から光が降り注ぎ、3層の吹き抜け構造になっているので開放感があります。モダンな内装に岐阜県産の木材を使用した家具が配置されたおしゃれな空間です。

こちらの建物は、中部建築賞、日本建築学会作品選奨を受賞しています。

9.高松伸氏設計「西福寺」/可児市

可児市にある臨済宗妙心寺派「西福寺」。境内にある本堂は、キリンプラザ大阪や植田正治写真美術館などで有名な高松伸氏によって設計されています。1982年竣工で高松氏の初期の頃の貴重な作品の一つです。黒御影石に支えられたコンクリートの柱が続くファサードが印象的。ギリシャのパルテノン神殿のスケッチを何枚も重ねた高松氏の趣向が見てとれます。


本堂内への参拝も可能で、寺院に事前に連絡すると建築にまつわる資料も用意されています。わずか20メートルほどの奥行の中に宗教的な高揚が感じられる空間が広がっています。

この記事のレポーター

各務ゆか(2021年度~2024年度)
各務ゆか(2021年度~2024年度)
東京や名古屋の出版社に勤務後2014年に地元岐阜にUターン。ライターとして雑誌やWEBで執筆を行う。県内を思いつくままにドライブして地元情報を探すのが大好き。“岐阜ってこんなにすごい”を伝えるために日々奮闘中。

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