ぎふの旅ガイド

明宝ハムは、国産豚肉100%で作る自然派のハム。保存料・着色料・酸化防止剤・増量剤などの食品添加物は使わないのが特徴です。肉々しい食感と深い旨味を両立しながらも、脂っぽさが非常に少ない、私たち家族にとってプレスハムの最高傑作です。

その秘密の製法を工場見学で確かめてきましたので、皆さんにお届けしますね。

明宝ハムの工場見学ができるのは、岐阜県郡上市にある「明宝ハム本社工場」です。見学時間は20～30分程度だと思います。

明宝ハムの本社工場は2018年に建て替えられた新しい建物で、空気と水がきれいな自然の中にあります。明宝ハムの美味しさの秘密の一つが、この本社工場の立地環境だということが分かりました。

さて、次は建物内に入り工場見学をしていきますよ！

工場見学の最初に見るのは、解体の工程です。ここでは、7～8キロの豚のもも肉を包丁で素早く切り分けていきます。赤身、筋、脂身など、部位ごとにきれいに分けられ、機械では取り除けない細かな血合いや筋を丁寧に除くことで、明宝ハム独特の肉々しい食感と旨味が凝縮されたハムを生み出します。この工程は全て人の手で行われており、工場見学で見える範囲では約20人の従業員さんが丁寧に作業されていました。工場では1日に約2トンもの豚肉を捌いているそうです。

解体された肉は、均等な大きさにカットされ冷蔵庫で1週間程熟成されます。この間に肉の旨味が増すのですね！

熟成後の肉は、ミキサーで攪拌され調味料で味付けされます。この企業秘密の調味料が、明宝ハムの味の決め手となるのでしょう。

ここまで手作業だったとは！

明宝ハム独特の凹凸のある形は、ハムを入れる型によるものでした。その型にハムを入れる作業までもが手で行われているのです。あえて機械化せず、手作業にこだわることが美味しさの秘密なのでしょう。製造工程を自分の目で見学している我々にとって、やはり人の手で作られているというのは温かさと安心感を覚えました。

加熱されたハムは、型から外され検品されます。1本ずつX線検査機に通して、異物の混入がないかをチェック。また、内容量が規定の範囲内に収まっているかを計量検査します。

検品が終わった段階で、最後に人の目で最終チェックを行います。最初から最後まで、従業員さんの手や目によって明宝ハムは作られているのですね。家族一同、ますます明宝ハムのファンになりました。

工場見学の最後には、明宝ハムの販売コーナーがあります。定番のものから、明宝ハムファンの私でも見たことが無いシリーズなども並んでいて、見るだけでも楽しかったですよ。お気に入りのハムをお土産に買って帰れば喜ばれること間違いなし！

私は明宝ハムのオリジナルエコバッグも買いました。おまけで2024年のカレンダーもいただきましたよ（裏面に明宝ハムのレシピ付き）。

工場見学を通して、明宝ハムの美味しさの秘密について家族で話してみました。出た意見は3つにまとめると以下のとおりです。

・やっぱり手作業で脂を細かく取り除いていたところ
・空気や水がきれいな自然の中で作られている
・従業員さんが子供に笑顔で手を振ってくれた（気遣いができる方が多い）

わたしは子供の頃からお歳暮などで届く明宝ハムが大好きでした。それは大人になってからも変わらず大好きなのですが、今回の明宝ハム工場見学でますますファンになったことは間違いありません。息子たちにとっても、手作業で愛情を込めて作られていく明宝ハムを見る経験は、良い食育になったと思います。

【明宝ハム本社工場】

住所：岐阜県郡上市明宝気良33-2 

電話：0120-44-8601（予約は不要とのことです）

料金：無料

時間：9:00～16:00

定休日：第2・4土曜、日曜、祝日

工場見学が休みの日は、明宝観光協会のイベントページから確認してみてください。豚ちゃんマークがある日が休みです！

明宝ハム本社工場から車で約2分。道の駅「明宝」にもぜひ立ち寄ってみてください。

こちらには、明宝ハムの直売所・明宝ハムのグルメ、手作りおにぎり屋さん、地域特産のお土産などがあります。特におすすめしたいのは「明宝フライ」です。お土産として、うちは「郡上みそ」「五平餅」を買いました。

【道の駅 明宝】

住所：岐阜県郡上市明宝1015

電話：0575-87-2395

明宝ハム本社工場がある岐阜県郡上市は食品サンプル作りも有名です。ご家族・ご友人で一緒に食品サンプル作り体験も併せていかがでしょうか？

体験時間は約20分程度なので気軽に楽しめると思います。