ぎふの旅ガイド

岐阜県は南部の美濃地方と北部の飛騨地方の標高差が大きく、気候もまったく異なります。冬は特に南北の差が大きいため、目的地がどこなのか確認してから観光に向かうようにしましょう。

美濃地方にあたる岐阜市の最低気温は東京より少し低い程度ですが、飛騨地方の冬は冷え込みが厳しく、雪も多いのが特徴です。市街地でも雪が積もることがあるので、移動時間に余裕をもって行動すると安心です。

寒くても、美しい雪景色を見られるのは冬の醍醐味。イルミネーションに雪遊び、地酒、温泉など、この時期ならではのお楽しみもいっぱいです。暖かい服装で岐阜の冬を満喫しましょう！

【服装】

美濃地方（岐阜市など）：セーター、冬用のコートやダウンジャケット、マフラー、手袋、ブーツ 

飛騨地方（高山市など）：上記に加えて、温かいインナー＋セーターなどの重ね着でしっかり寒さ対策をしましょう。厚手の靴下もおすすめです。

岐阜の地酒は1年中楽しめますが、酒造りが行われる冬は、しぼりたての新酒を味わえる特別な季節。清らかな水と冷涼な気候風土が揃う岐阜県は、古くから酒造りに適した土地柄です。創業100年を超える老舗蔵元も多く、数多くの銘酒が造られています。

飛騨地方の居酒屋では定番の「漬物ステーキ」や昔ながらの「朴葉味噌」など、郷土の味と一緒に岐阜の地酒をお楽しみください。

寒い時期には体が温まる「高山ラーメン」もおすすめです。あっさりした醤油味のスープと細縮れ麺がマッチしたラーメンは、飛騨高山では「中華そば」と呼ばれ、年越しそばの代わりに食べるご家庭があるほど人気があります。

また、千年以上の歴史をもつ美濃加茂市の干し柿「堂上蜂屋柿」や、山県市の冬の風物詩「連柿」は、年末年始の贈答品としても喜ばれる一品。海津市の「南濃みかん」は、10月～12月に販売されるものと、しばらく貯蔵した後の1～3月に出荷される「蔵出しみかん」で異なる味を楽しめます。

岐阜の雪景色といえば世界遺産「白川郷」が有名ですが、その他にも冬にぜひ見ていただきたい絶景スポットがたくさんあります。

冬の撮影スポットとして有名になった「根尾谷淡墨桜」の雪桜や、歴史ある城が雪に覆われる光景、雪化粧された「飛水峡」など、各地でいつもとは異なる景色を見ることができます。

降雪量が多い飛騨地方なら、天候によっては一面真っ白の銀世界を体験できることも。情緒あふれる「飛騨高山の古い町並」や「赤い中橋」、飛騨古川の「瀬戸川と白壁土蔵街」などで雪の中を散策するのもおすすめです。

期間限定の美しい雪景色をどうぞご堪能ください。

冬の定番アクティビティといえばスキーにスノーボード。岐阜県には個性豊かなゲレンデがたくさんあり、初心者から上級者までどなたでもウィンタースポーツを楽しめます。その他にも、スリル満点のスノーチューブや、雪山を冒険するスノーシュートレッキング、スケート、雪山登山など、雪国ならではの遊びが充実！この時期だけの体験を満喫しましょう。

雪遊びの後は温泉に浸かってリラックス。日本三名泉の一つ下呂温泉をはじめ、絶景の露天風呂を堪能できる奥飛騨温泉郷や、町歩きと一緒に楽しみたい飛騨高山温泉、ぎふ長良川温泉など県内各地に温泉が湧いています。宿泊してゆっくり癒しの時間を楽しむのがおすすめです。 

また、12月中旬頃からはいちご狩りが始まります。ご家族やご友人と一緒においしい思い出作りはいかがですか？色々なタイプの農場があるので、きっとお好みの施設が見つけられるはずです。

※営業期間が変更となる場合がありますので、あらかじめ公式サイト等でご確認ください。

雪と氷の幻想的な風景が広がる冬は、心躍るイベントがいっぱい！各地でライトアップやイルミネーションが点灯し、街がキラキラと輝きます。かまくらや雪像など豊富な雪をいかしたイベントもあり、お子様から大人まで楽しめます。

空気の澄んだ冬ならではの美しい光景を見に、お出かけしてみてはいかがでしょうか。

なお、毎年大人気の「白川郷ライトアップ」は完全事前予約制です。入場チケットが無い方は参加できませんのでご注意ください。